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「あ〜、そろそろ師範が私がいないあまり泣きながら『早く帰ってきてくれ〜』と呟き始める…」
「不死川さんってそんなこと言ってるの?可愛いわ!」
「あ、はい」
絶対にありえないけど、そうだとしておこう。
甘露寺さんと任務に出かけて4日。昨日の鬼狩りの後、ゆっくりと帰路についていた。なにせこの街には美味しい甘味屋がたくさんある。
いろんなところを一軒一軒回り、甘味巡り。甘露寺さんの胃袋すごい。私は3〜5軒目でお腹が十分に膨れたのだけど、彼女はまだ食べれると次のところへ入っていく。
「どんな胃袋してるんですか……」
「おひしい〜!」
頬が落ちそうなほど、美味しそうに食べる甘露寺さんを見てこんなところを蛇柱の伊黒さんに見られたら私は………上から目線でドヤ顔してやったのに。ネチネチと言われることは百も承知だけど、面白いからやっていたはず。
次に入った甘味屋で餡蜜を食べる甘露寺さんを傍、私はメニュー表を広げて商品を眺めていた。あ、おはぎがある。この季節限定のおはぎだとぉ?!
「すみません!これ持ち帰りでください!」
「はいはい」
メニューを広げておばあちゃんにそう伝える。
準備をしに中の方に戻っていくおばあちゃんを見、甘露寺さんから「何を頼んだの?」と聞かれた。
「不死川へのお土産です」
「まあAちゃん優しい!不死川さんもきっと喜ぶわ!」
「師範はおはぎ与えていれば喜びますよ」
えへへ、と笑って見せる。
おはぎの入った包みを持ってきてくれたおばあちゃんから笑顔で受け取る。蝶屋敷で療養中の師範はきっとおはぎを食べれずに今禁断症状が出ているはすだからこれを持っていけばすごい喜ぶはず。
いいんですよ、師範。これを渡したとき、私に「てめぇみてぇな優秀な継子を持って俺ァ幸せだぜ……(涙)」ぐらい言っても(※風花の妄想です)。
「………ぐふ……グフフフフ………」
「(急に変な笑い方してどうしたのかしら…)」
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ぶどう - カッコ仮ってシュタゲかw w (2021年2月4日 21時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
りんごたん - むいくん…( ;∀;)むいくんが悲しすぎる… (2020年3月1日 17時) (レス) id: b6aa212c61 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 伊黒さんのもつくって欲しいです (2020年1月26日 0時) (レス) id: 930d314957 (このIDを非表示/違反報告)
いちゅき - オチはやっぱり実弥がいいですねぇ (2020年1月25日 12時) (レス) id: e629abc83d (このIDを非表示/違反報告)
奈胡 - 毎日楽しく見させていただいてます。ありがとうございます!希望としては恋のパターン希望です〜(*'-'*) (2020年1月25日 3時) (レス) id: 6815733e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2020年1月11日 20時