俺の継子に呆れた件について【不死川実弥】

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「ぐぬぬ………！！！」



悔しい。悔しい。悔しい。

そこの甘味屋は絶対に行こうと思ってたのに、玄弥さんめ、師範に連れて行ってもらってずるい。許さぬ！！！！


影から玄弥さんな私を睨む。殺気100%である。
お腹は空くし、師範に可愛がってもらってる自分の中身が玄弥さんなことがムカついてたまらない。これは100%嫉妬です。



「もう！！早く元に戻りたいんだけど！！」



お腹が空いては戦はできぬ。そのことわざ通りだ。
ハァ……と肩を落として、食堂に入る。注文をして、届いたところで私はふとあることに気がついた。あれだけお腹が空いていたのに、いざ目の前にしたら食べる気が失せていることに。


前に胡蝶様を尋ねて蝶屋敷に行った際、胡蝶様と玄弥さんの会話を偶然聞いてしまった。「ちゃんと食事をしてください」とのこと。よくわからなかったけど今わかった気がする。



「………玄弥さん、ご飯ちゃんと食べてないんじゃ…」



鬼食いをしている玄弥さんが人間の食事を取れてないこと。お腹空いているのに、求めているのは目の前の食事ではないことに不安と動揺を露わにした。


作ってもらったのにも関わらず残すのは心痛い。けど喉を通らねば意味がなく。お金を置いて、頭を下げると食堂を出た。



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