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「ーーーあ」



待ち合わせ場所の映画館前。

人目を引くほど、綺麗な白銀の髪を持った彼は壁に背を預けて立っていた。カッコいいと心の声を口に出し、実弥さんのいるところまでゆっくりと足を進める。


こちらに気づいた彼は私に手を振った。

足を早く進め、駆け寄って実弥さんの前まで行く。お待たせしましたと待たせたことに謝罪をする。時計を見て時間を確かめた彼は「まだ10分前」と呟いた。



「俺が早く着いてただけだァ」



ということは、私よりも先に彼の方が待ち合わせの時間より早く来ていたようだ。当日券にムビチケを変えてもらうため、受付に実弥さんの横に立った。


ずっとニコニコしている私を傍に、彼は受付の女の子とやりとりをし始める。どの席がいい?と聞かれ、真ん中の真ん中と答えていると「やっぱりAちゃんだよね?」と声がした。



「…………あ!」



改めて受付の女の子の顔を確認すると、別学部の友達だった。わー奇遇だねぇと軽く挨拶をした彼女は、実弥さんを見ては「彼氏?」と首を傾げた。


違うよーと否定しながら、実弥さんの様子を伺えばいつもと同じ表情で一つも変わらない。実弥さんが彼氏だったら、もっと楽しいんだろうなぁと思いながら「違うけど、」とボソリとつぶやいた。


当日券を貰い、ばいばいと手を振ると時間迄の間隣接するショッピングセンターを回ってみた。途中あるカフェに立ち止まった実弥さんが物欲しげに小豆の乗ったスイーツをガン見していた。



「入りますか?」

「…………腹減ってるか?」



頷いてみせ、彼はどことなく嬉しそうにしながら中に入って行った。お昼にはちょうどいい時間帯だし、昼ごはんを兼ねてメニューを広げる。


適当に選んだ食事が来るまでの間、実弥さんに最近教えてもらったゲームアプリを広げ二人でゲームを始めた。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 不死川玄弥   
作品ジャンル:アニメ
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青子(プロフ) - もう、切なくて胸が痛いです…更新楽しみにしています!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 9時) (レス) id: 32fb39756e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - めーこさん» コメントありがとうございます!そうだったんですね、、出してからちょっとしたころに勝手に消えちゃって再上げしたんです、、また出会ってくれてありがとうございます、、まだ続く予定なので最後までご愛読お願いします! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 菜一郎さん» コメントありがとうございます!映画館のくだり〜!ありがとうございます!!キュンとくるようなエピソードこれからも入れるよう試行錯誤練ってみます!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - *カフェオレさん» コメントありがとうございます!単純なのでそう言ってもらえてうれしいです、私も好きです!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ(プロフ) - 初めまして!初コメです!以前読んでて突然消えてからずーーーーっと気になっててまた出会えたことに感謝感激雨あられです!更新頑張ってください!陰ながら応援してます!! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 2c11b94916 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2021年1月14日 18時

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