17 ページ18
*
「悪ィな付き合ってもらってよ」
「私も玄弥に誕プレ変えて良かったです」
実弥さんは玄弥にスニーカーを買ってあげていた。私は男の子に何をあげたら喜ぶのかわからなく、いつも私の趣味で購入しているものを今回も買った。
カフェに入り、メニューを広げてどれにしようか迷う。すぐに決まった彼は「抹茶パフェ」と呟いた。思わず可愛いと言ってしまう。
「………仕方ねェだろ、甘いもんには目がねぇんだよ」
恥ずかしそうにしている彼を傍に、私はブラック珈琲にする。実弥さんが注文してくれて、届いた際私の前にはパフェ、実弥さんの前には珈琲が置かれる。
店員さんが去って行った後にお互いのものを交換した。「意外だな」と珈琲を口にする私に言ってきた。甘いものが好きそうに見えるとよく言われる。そんなに見えるのかな。
「実弥さんこそ、意外ですよね」
「顔に似合わねェってよく言われるわァ。おはぎが好物だしよォ」
「おはぎが好物って可愛いと思いますよ」
可愛いは嬉しくねェなと返されて、慌ててカッコいいですと返す。そうじゃねぇと言われてしまい、もう何を返していいのかわからず黙り込んだ。
彼はスマホを触り、「そういやよ」と言うと私と彼こうして出かけている事、玄弥は知ってんのかと聞いてきた。知らないし、言ってもいない。玄弥には何も言ってない。
実弥さんと連絡先を交換したことも、私が彼に恋をしていることも。
「実弥さんこそ言ってないんですか?」
「………まあな。弟の友達と仲良くしてますってなんか言いにくいだろ」
「(弟の友達、か)」
玄弥はいい友達だし、本当は言いたいけれどもしも私が失恋したら玄弥と話しづらくなる。それだけは避けたいからどうしても実弥さんとのことを言えなかった。
.
289人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青子(プロフ) - もう、切なくて胸が痛いです…更新楽しみにしています!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 9時) (レス) id: 32fb39756e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - めーこさん» コメントありがとうございます!そうだったんですね、、出してからちょっとしたころに勝手に消えちゃって再上げしたんです、、また出会ってくれてありがとうございます、、まだ続く予定なので最後までご愛読お願いします! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 菜一郎さん» コメントありがとうございます!映画館のくだり〜!ありがとうございます!!キュンとくるようなエピソードこれからも入れるよう試行錯誤練ってみます!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - *カフェオレさん» コメントありがとうございます!単純なのでそう言ってもらえてうれしいです、私も好きです!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ(プロフ) - 初めまして!初コメです!以前読んでて突然消えてからずーーーーっと気になっててまた出会えたことに感謝感激雨あられです!更新頑張ってください!陰ながら応援してます!! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 2c11b94916 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2021年1月14日 18時