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「Aは」
そう聞く沖田君に「万事屋で寝てる」と教えてやる。ホッとしたようにまゆに寄せていたシワをなくしたソイツに「……で、今頃登場たァ随分出遅れたヒーローだこと」と言った。
「……Aに会わせてくだせェ」
「俺ァ別に若ェ男女のことだからいいけどよ、お前今のAに会ってどうするつもりなんだ?」
きっとAのことだから笑って「私は大丈夫」だと自分を誤魔化すに違いない。それに気づいてやれるのか此奴は。
こんな状況でAに代弁して言うのは彼女に悪ィが、「やっと自分の気持ちにも気づいたのによ」と呟くと大きく反応した。沖田君を連れて万事屋に戻ると、神楽が顔色を変えてやってきた。
「お前、なんでAを…!!」
「落ち着け神楽」
今にも沖田君に飛びかかりそうな神楽をなだめ、寝室にいると教えて俺たちはリビングのソファーに座った。話の内容が気にはなるけど、聞き耳立てるわけにもいかねェし、俺たちはここでじっとしているしかなかった。
「銀ちゃん、私、サドにも謝らないといけないアル」
「そうだな」
「Aにも話すアルヨ」
「最近、Aが楽しそうにしてたのって全部サドのおかげダロ」と俯く神楽を抱き寄せ「そうだな」と呟けば「……雨臭いアル」と言われてしまった。シリアスムードだったのに、邪魔しやがって。
10分ぐらいすると、寝室から沖田くんが唖然として出てきた。どうだった?と聞くまでもなく、また中で何かあったに違いない。何も言わずに帰っていった後、寝室に入ると膝に顔をうめるAがいた。
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美桜(プロフ) - non@nqrseさん» 返信遅くなってすみません!興奮したまま最後まで読んでくださいね!それと御指摘ありがとうございます。なおしておきました!まだまだこれからもよろしくお願いします! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神鬼*conさん» 返信遅くなってごめんね(土下座)珍しくやる気出てきてて、すらすら文が思いついちゃうんだよね笑まだまだ更新早めていきますよ〜! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 連続コメントすいません!62話と63話同じになってます!! (2018年9月24日 19時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 続編御目出度う御座います&有難う御座います!吉原の神威が出て来た所から興奮状態です!!!!更新頑張って下さいいいいい!! (2018年9月20日 13時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - うおわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!続編おめでとう!更新スペース激早でビックリしてます!むりは程々やで!!楽しみにしてます! (2018年9月19日 19時) (レス) id: af0d4e115f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年9月19日 19時