年下彼女に要注意？【神威】

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のそっと体を起こすと、額から生暖かいタオルが落ちた。神威さんとそーちゃんがいる途中からぐっすりと寝てしまったようだ。それからのことは覚えていないが家の中に誰もいないので帰ったのだろう。


ぐぅぅ…とお腹の虫が鳴り何か食べようと腰をあげる。ふと机の上を見るとそこには丼皿に入れられたお粥がラップがされて置かれていた。


名刺の裏に「冷蔵庫にAの好きなもの入れてあるから。ゆっくり寝て体調治してね。神威」と神威さんの字で書いてあった。


冷蔵庫を除くと私の好きなものばかり置いてあり、いちごまで置いてあった。


お粥をレンジで温めながらいちごを水で洗い器へと入れる。温めて終えたお粥をテーブルに置いて座ると、一口口にした。


神威さんが作る料理を食べるのはたぶん初めてで、美味しさと彼のやさしさが感じられる。



「あーあ……、こんなことされると忘れたくても忘れられないじゃないですか…」



どうしようもなく私は彼と別れた今でも好きで愛おしいようだ。


スマホに残っている神威さんのラインに「お粥美味しかったです。ありがとうございます」と送り、次にそーちゃんにも「アイスありがとう」と送った。


お粥を全て完食し、いちごを食べていると神威さんから着信が入り、恐る恐る電話にでることにした。体調はどうかという話であり、だいぶんよくなったことを話した。



「……あのさ、」


「はい…」


「俺は今でもAのこと好きだから。それだけは忘れないで」



返事に戸惑っていると電話の向こうの彼は「それじゃ、」と電話を切ってくれた。


真っ暗になったスマホの画面を見つる。
そこに映っている自分は、どこか嬉しそうで今にも泣き出しそうな顔をしていた。



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諸事情で今週中に完結させるため、ちょこちょこ時間が早くすぎたりしちゃってます(汗)

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