under girlfriend 30 ページ33
*
ーーーとある日。
「え?A休みなの?」
随分とAと顔を合わせなくなった。
そんな日、阿伏兎から「嬢ちゃん風邪だったよ」との知らせが。
そういえば昨日雨が降っていたからそのせいかもしれない。帰り際にすれ違ったが、ただの上司と部下に戻ってしまったため彼女は「お疲れ様です」とだけ言ったのだ。
「…………」
「心配か?」
「そりゃァ心配に決まってるだろ」
Aは一人暮らしだし、風邪を引いて一人では心細いかもしれない。変に考えてしまい青ざめてしまう。少し様子を見に行くとしても、俺が行ったところで迷惑だろう。
考えこむ俺に、阿伏兎は「行ってやれよ」と行った。
「でも」という俺に阿伏兎は「きっと嬉しがるぜ」と言葉をかぶせる。本当に俺が行って喜ぶだろうか。風邪なのに変にまた熱でもあげないだろうかとネガティブ思考に陥った。
▼
俺の分の仕事を任せてしまったため、歩いて彼女の家まで向かう。
前に行ったことがあるためどんな外観だったかは覚えているはずだ。途中のスーパーでAの好きないちごと食べやすいゼリー、そしてポカリを購入。
買い物袋を片手にぶら下げて、Aの家の前に着いた。
変に緊張し出したその時、「オイ」と後ろから聞き覚えのある声が聞こえてくる。「なんでお前がいるんだよ」と俺を睨みながら隣にきた沖田。どうやら彼もAのお見舞いに来たようだ。
「彼奴馬鹿だよな。友達と俺の番号間違えてかけてきやがってよ。遅番だから来れたものの…」
「へェー、あとは俺がしておくから帰れば?」
「は?誰が帰るか。元婚約者さん?」
「煩い、元彼氏クン」
互いにムカッときてつかみ合う。流石は警察官だけあって引けを取らない。
「帰れ」「お前が帰れ」「童顔」「お前のほうが餓鬼くせェ」など幼稚染みた言葉を投げ合う。
Aの家の玄関前でそんな言い合いをしていると、ガチャリと彼女の部屋の玄関が開いた。
「あの……、体調悪いんで喧嘩ならほかでしてくれませんか」
「あ、」
「A……」
「えっ…なんで二人が……っ」
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美桜 - 同じ名前ですね!とっても面白かったです!!もー、ドキドキしながら読みました!美桜さんっ!大好きですうう…友達になって下さい(笑) (2018年8月16日 13時) (レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
モモカ - パパになっても要注意…!見てみたい!美桜さんの作品いつもみてます!頑張って下さい! (2018年6月25日 2時) (レス) id: fcf0bdc488 (このIDを非表示/違反報告)
律 - あっ、変態長文コメ申し訳ありませんでしたm(__)m (2018年3月8日 17時) (レス) id: aa3b39441c (このIDを非表示/違反報告)
律 - ゔゔゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ん゙※泣いてます。終わっちゃった……私的夢小説ランキング1位(ぶっち切り)の年上神威さんがぁ…゜゜(´O`)°゜取り敢えず沖田君オチ読む……原作の、美桜さんの神威さん(他作品も)大好きです…愛してます。これからも、頑張って下さい!!!! (2018年3月8日 17時) (レス) id: aa3b39441c (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ?京華月 桜?さん» コメントありがとうございます!面白く思っていただき嬉しいです。応援ありがとうございます、次回作でも頑張ります!! (2018年2月27日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年2月4日 10時