年下彼女に要注意？【神威】

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「どうしたの？」



お昼時間、いつも通り神威さんと社長室にてお昼をとっていると彼は顔をうつむかせている私の顔を覗き込んできた。



「もしかして聞いた？」



女社員からも聞かれたから噂にでもなってるんだろ、と言って彼はお弁当箱を机の上に置く。



「嘘ついてもAを不安にさせるだけだから言うけど吉沢グループの社長令嬢との見合いっていうか婚約の話が来たんだ」


「…………」


「もちろん俺は断るつもりだよ。Aがいるし」



「大丈夫」と肩を抱いてくる神威さんの服をぎゅっと握りしめた。



「私、神威さんのこと信じてます。だから、私から離れないでくださいね」



不安はたくさんある。
神威さんを信じるしか術がない。

彼が「大丈夫」だと言うのならばきっと大丈夫。
私が彼を信じないでどうするのだって話だ。


膝の上にお弁当を置いて彼の方に体ごと向ける。
「キス、してください」と彼に注文すると、フッと笑ってキスを落とした。



「しっかりとケリをつけるから」


「わかりました。……ってあの！！」



どこ触ってるんですかー！！と彼の胸を押して離れる。怒っていると彼は「まあまあ」と私を宥めてきて、今日の夜ご飯の内容を聞いてきた。



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