愛して、病んで。【神威】

愛7 ページ8

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手首や腕にできた痣も、
足や首筋に真っ紅に咲いた華も。


全て彼が私にしてくる
「愛」の暴 力なのだ。





「……痛い、」




包帯を取り出しては、
歯で噛んで腕に巻いていく。



隣で何ともなさそうに
綺麗な顔で寝ている神威を一瞥して

衣類を身につけた。



起きないように外に出て、
廊下を虚ろ虚ろに歩いていく。



足がもつれては、
倒れてしまいそうになる。



そんな私を間一髪、
抱きとめたのはこの戦艦に
いてはいけない人物。




「ーーー大丈夫か」


「っ！」



ーーー高杉晋助なのだ。




その手を叩き、
「何しに来たんですか」と彼に言えば、
彼は喉を鳴らして神威に用があると
答えた。




「相変わらず傷だらけの身体
してんなァ」


「………、」


「抱いてやった時は傷一つなかったのによ」





身体中にある傷や痣、紅い跡を
厭らしく目を細めて見てくる彼に

ゾッとした。




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