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二人で並んで歩く。
隣を歩いている焦凍は、帽子を被っているものの髪色から「あれショートじゃない？」と街の人たちにバレていた。
「聞いていいか」
「……あ、うん。どうぞ」
「俺と別れてから、彼氏いたか？」
かなりストレートに聞いてきた。
サーッと青ざめつつ、正直に言っていいものかわからずに「それを言うなら焦凍だって」と誤魔化すように彼に話を振った。
「人気ヒーローだし、モテるでしょ」
「親父が言ったと思うが、お前以外に付き合った女なんていねぇぞ」
「………へ、」
本当、ストレート。
そういうところも好きになったのは私なんだけど。エンデヴァーの言ったことはただ私をフォローするためだけに言ったものだと思ってたけど、私と別れた後でも彼女いなかったなんて驚きだった。
ヒーローになって綺麗な人に言い寄られることも増えたはずなのに。
「……で、居たのか。俺以外に、彼氏」
「正直に話すと、……いた」
「…………」
ちょっと落ち込みすぎではありませんか。
わかりやすく青くどんよりした雰囲気が出ている。
「けど、どの人とも長続きしてない。今日も振られたばっかだし」
「そうか、振られたのか」
口元を押さえている焦凍に、「人の不幸を笑わないでくれる？」とポカッと肩を叩いた。ぐらりと一度揺れた焦凍にちょっとむかついた。いつまでも私の心に棲みついていたくせに、誰のせいで他の人と長続きせずに終わったのか。
「お前の不幸を笑ってるわけじゃねぇよ」
「さっきからにやけてるじゃん」
「にやけて……はいるが笑ってるわけじゃねぇ、嬉しいだけだ」
口元から手を離す焦凍。車の光に照らされて見える彼の顔はほんの少し赤く染まっていて「彼氏居たら、俺にチャンスねぇだろ」と呟いた。
「…………え」
「危ねぇ」
思わず2、3歩後ろに後ずさる私は段差に気づかず後ろに倒れそうになった。引き寄せられ、焦凍の胸の中にすっぽりとおさまる。
「…………もう一度、俺のこと好きにさせるから」
「………っ」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
