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「……ティッシュ要るか?」
「大丈夫……ハンカチある……」
「……紅茶、おかわりいるか？」
「……うん」
「……角砂糖、三つでいいか？」
こういうところ、変わってないんだね。
焦凍は一度立ち上がり、出て行こうと扉をあげればすぐそこにエンデヴァーの他に彼のサイドキックらもいた。漫画のように雪崩れた彼らに「お前ら聞いてたのか」とピクッと反応した焦凍。
「焦凍、お前の元カノということは雄英の時の子か」
「……あぁ。親父は一度会ってるだろ。家に連れてきたことあるし」
私を見たエンデヴァーにドキッとする。
一度出て行った焦凍の代わりに、エンデヴァーが中に入ってきた。この状況下で、エンデヴァーと二人きりというのはなかなかなきつい。
固まる私に、彼は「見ない間に変わったな」と言った。何か会話を思い、「轟くんの元カノでよく私だとわかりましたね」と感じたことを聞いてみる。
「その青ざめた顔で俺をみる君を見て思い出した。初めて会った時もそうだっただろう」
「……そ、それはすみません」
「いや、俺はよく怖がられる」
やはり良い印象は持たれていなかったのか。
そこでまた少し気持ちが落ちて行く。けれど、「俺の顔はそんなに怖いか」と聞かれ「いや、ぜ、全然」と慌てて否定した。
「轟くんと似ているとこもあるし、……その、いろいろと当時は私も抱え込んでいたのもあって……」
親バカと世間でも少し話題になっていたエンデヴァーの焦凍患い。「私みたいな人間が轟くんと付き合ってるなんて烏滸がましいと思われてそうで怖くて」と正直に話すと「……すまなかった」と彼は謝った。
「しかし、そんなことは思わなかった。むしろ、焦凍が女を連れてきたのは初めてだったからな。……親としてはなんというか素直に嬉しかったぞ」
「……そう、だったんですね」
誤解が解けて少し楽になる。
「親父、向こう行けよ」と戻ってきた焦凍に、腰を上げたエンデヴァーは「そんなカッカするな」と焦凍の肩をポンと叩いた。うざそうに払い除ける焦凍だけど、昔と違って二人も和解したように見えた。
「それとそうだ。もう一つ、君だとすぐに気付いた理由だが、焦凍が今までに彼女を作ったのは君以外にいなかった」
「おい、クソ親父。余計なこと言うな」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
