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姿が見えなくなった。昔から隠れるのがうまかったAだ。何度も電話したが電話にすら出ない。それでも、探した。
あの写真がアップされてすぐにAに話すべきだった。誤解が誤解を生んだ。すぐにでも、あの女ヒーローのキスは違うと誤解を解かなくちゃいけない。
それなのに。漸く見つけたAと、そしてすぐそばに、……いやAを抱きしめている爆豪の姿。胸がざわついた。
「ーーーA！！」
爆豪から離れたAだったが、その顔は涙でボロボロだった。そんな顔を見たかったわけじゃない、なのに。手を伸ばそうとすれば、Aは爆豪の後ろへと隠れた。そして俺の手を払う爆豪。
「おい、舐めプ」
「……なんだ」
「てめぇがそんなんだから、毎度Aが泣いてンだろ」
俺が不甲斐ねぇから。
それでも、俺はAが好きだ。ずっと好きだった。
「A、俺の話を聞いてくれ」
「やめとけ。こうなったらダメなのぐらい、てめぇは体験済みだろ」
あぁ、その顔だA。あの時と同じ顔。今度こそ、俺はお前を一人にするつもりはねぇって誓ったんだ。
「………今は話したくない」
「…………っ」
空気を掴んだ手が、体の横にストンと落ちる。
爆豪と一緒に背中を向けたAがどんどん遠くに行っちまう。
俺は一体何をしてるんだ。何度同じことを繰り返す。またAに同じ苦しみを与えてしまった。
「ーーーあ、ショート戻ってきた♡」
「うるせぇ、俺に近づくな」
「え"」
「あの投稿も今すぐ消せ。じゃねぇと全部燃やす」
顔を青くした女ヒーローを無視して、エンデヴァー事務所へと入った。事務所へと入ると、事務の一人が俺のところにやってくる。
俺の機嫌の悪さを察知したのか、小さな声で「これ、雪村さんの忘れ物。今日会うんですよね？」と聞いてくる。受け取った手帳、不意にAのデスクにあるカレンダーを見れば今日のところに氷のスタンプが押されている。他にも、押されているスタンプの日にちはどれもアイツと会う約束をしていた日。
「…………なんでこうなっちまうんだよ」
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続く (更新停止中)
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
