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「私、ショート大好きですよぉ♡」
「俺は好きじゃねぇ」
チームアップ先で変な女ヒーローに好かれてしまった。しかも、ソイツは事務所へと戻る俺たちにあっさりとついてきた。
実力のあるヒーローだからと親父は何も言わず、この女は好き勝手している。うざいぐらい俺にまとわりついてくるし、好きでもないのにSNSに俺との写真を投稿していた。
この前、AのスマホからSNSのアプリを消して正解だった。こんなの見られちまったらまたアイツが嫌われてしまう。誤解を生む前に、早く会いに行って話をしなくては。
「ショートって、好きな人いますよね？」
「俺にだって好きな女ぐらいいる」
「それって前にヒーロー雑誌に載ってた同じヒーロー科だった女の子ですか？」
Aと再会する前に受けた雑誌のインタビュー。同じ雄英の生徒だったことを、雑誌側がヒーロー科の人間だと勘違いしていた。雑誌を見たなら尚更だ。俺に構ってたって意味がない。
このあたりだけ雪が降っていた。まるで誰かの個性のように。寒い空の下、女の吐く息が白いモヤを産んでいる。エンデヴァー事務所はすぐそこで、1週間ぶりにAと会えるのに。
しつこい女が唇に弧を描く。気を取られていた、早く戻ってAに話をしなくてはいけないことに。長いヒールで爪先立ちになった女が俺の口に自分のを押し付けていた。
「てめぇ、何……？！」
慌てて女の肩を掴み、引き剥がす。何すんだ、そう言おうとした視線の先、事務所の出口にいたAと目が合った。
「えぇ、私、好きな人には強引にでも行くんですよぉ♡」
ギュッと抱きついてくる女。視線の先にいたAが俺から視線を逸らし、帰路の方に足を向けた。すぐに「離れろ！」と女を引き剥がし、走ってAのところにいく。
その手を掴めば、Aが大きく手を振り払った。
「………A、今のは」
「……大丈夫、うん、大丈夫だから」
「いや、俺の話を……」
「やっぱりさ、住む世界違ったんだよ。私はただの一般人、焦凍はヒーローだもん女ヒーローと付き合うのが正解なんだよね」
いとも簡単に積み上げてきた仲は砕け散る。
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※上げ直しです。内容変えてます。
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
