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目覚ましの音が耳に入り、スマホに手を伸ばす。一度切り、目をうっすらを開けた。暖かい温もりを感じながら体を起こし、隣で眠るAに布団をかけ直す。
「やりすぎた」
お茶だけで済ませる予定だったのが、Aの気持ちの告白により、帰るどころか泊まる形になってしまった。数年ぶりにAとキスをし、止まらなくなってもう一度付き合おうという前にやっちまった。
暑いのか布団を退けるAに、「おい、見えちまってる」と言いながらその辺にあった寝巻きを着せる。スマホを手に取り、時間を確認すると彼女を揺さぶった。
「…………んぅ」
「悪ぃ、昨日無理させたか？」
「……ううん、……まだ……眠い……」
まだ寝ぼけているAが俺の腕に抱きついてくる。仕事いかねぇとだし、とりあえずぬいぐるみを俺の代わりに抱かせ、Aの頭を撫でた。
「仕事いかねぇとだから、今日終わったら改めて話そう」
「………いって……らっ……さい」
「あぁ」
眠そうにぬいぐるみを抱きしめているAをみていると、我慢できずにその唇にキスをした。彼女は嬉しそうににへらと笑顔を浮かべていた。
事務所へと向かえば、入り口で仁王立ちする親父が「焦凍。なぜ昨夜は帰ってこなかった」と目を釣り上げている。連絡どころじゃなかったと、Aの家に泊まったことを話せば「なんだまた付き合い始めたのか」と親父は言う。
「………まだ。……けど、今日けりをつける」
「……気合いが入ってるところ悪いが、焦凍。今から県外でのチームアップだ」
その言葉を聞き、ちょうど親父の隣を通り過ぎるところだった俺は足を止めた。カチカチと時計の音がやけに大きく聞こえる中、横から親父を睨み上げる。親父の額に冷や汗が流れた。
タイミング悪すぎだろ。なんで当日に言うんだ。ふざけてんのか。
「おい、焦凍機嫌を直せ」
「うるせぇ」
もうそろそろAは目を覚ましただろうか。
電話をかけてみれば3コールで電話がつながった。
『はい、もしもし』
「A、起きたか？」
『あ、うん、はい。起き…ました』
身体は平気か、と聞けば少し間をとって平気と彼女は応える。そんなAに今日から1週間ほどのチームアップが県外であることを伝えた。
『そっか。頑張ってね』
「あぁ。……帰ってきたら、ちゃんともう一度言うから待っててほしい」
「………うん、わかった」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
