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「………なんで」
小さく呟いた私の言葉を目の前に座っていたかっちゃんが眺めていた。視線の先、こっちを見たショート、いや焦凍と目が合う。ふいっと不自然に目を逸らす私を他所に「と、轟さんでしたの」と心配そうに私と彼を交互に見る百ちゃん。
「親父って、相変わらずエンデヴァーに溺愛されてんのか轟！」
「誰といくんだってしつけぇんだよ」
切島くんの質問に律儀に答えていた焦凍は「俺、どこ座ればいいんだ？」と出久くんに聞いていた。「えっと……」とあからさまに私の隣を見る出久くんを見兼ねたかっちゃんが「おい、出久てめぇがこっち座れや」と指示する。
「あ、うん。じゃあ轟くんここに座って」
「…………あぁ」
私の隣に来た出久くんをかっちゃんは人を殺しそうな目で睨んでいた。私も睨みはしないが視線を彼に向けて「……わざと？」と小さく聞いた。
私が焦凍と付き合っていたことはA組のみんなは知ってるし、なんで別れたのか大体の原因も察しているだろう。それに幼馴染の二人は知っているはずでしょ。
「ごめん、けど」
「おい、出久。てめぇコイツの気持ち考えずに黙って誘ったんだろ」
「う、うん」
「メンツ的に何か丸顔と考えてやがんのはわかってたがこうだったとはな」
お茶子ちゃんも共犯か。
久しぶりに直接顔を見れたのは嬉しいけれど、私は合わせる顔がなかった。「自信がない」そう言って一方的に別れを告げた。
逃げるようにして普通科に編入してから会うことも減って疎遠になって、そのまま卒業したのだから尚更。
「Aちゃん、本当はまだ」
「煩い黙って。それ以上は言わないでよ」
あの時のことを思い出すと今でも震えて泣きそうになってしまう。耳を塞いでそれ以上の言葉を受けつけない。
余計なお世話はヒーローの本質。
けどね、それが時々人を傷つけてしまうことを学んだ方がいい。早くこの名前のない会が終わってしまえばいい。
「(……早く帰りたい)」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
