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あの一件以来、SNSやニュースなどを見ないようにしていた。そして最近は焦凍といることが尚更増えた。
休みが重なった日は、必ずと言っていいほどに、デートに誘われる。一緒に出かけたり、一緒にいたりするほど、彼は毎回のように「好きだ」「可愛い」と私に言ってくれていた。
多分それは自信が持てなかった私に、自信をつけさせようとする焦凍の気持ちの現れ。その優しさを蔑ろにはしたくない。
「今日もセンター分けだ」
「……こっちの前髪だとA、喜ぶだろ」
「新鮮味が出て良いなって思ったんだよ。いつもお兄さんにしてもらってるの？」
「夏兄がやった方が上手くできるからな」
前髪をちょんちょんと触りなおしている彼に笑いながら、お茶を彼に持っていく。外に出かける回数が減っていた。簡単に言えばお家デートってやつだ。それか焦凍が探してくれた人目につかない場所でのデートか、完全個室型のレストランでの食事デートがほとんど。
「Aこそ、髪の毛切ったんだな」
「うん、昨日帰りに切ってきた。よくわかったね？」
「また可愛くなったからわかった」
ほんのちょっとしか切らなかったのに。こんな少しの変化でも気づいてくれるなんてちょっと、ううん結構嬉しい。
焦凍は「冬美姉さんからオススメされたDVD見ようぜ」と一本のDVDを鞄から取り出した。「あ、知ってる！」と録画機に入れ、二人で並んでそれを見る。お家デートは大体映画を見たり、ゲームをしたりが基本。それか、私が焦凍の家に行くかのどちらか。
「(…………ってこれ恋愛映画じゃん)」
「マーガレットはレオンのことが好きなのか?」
「そうだね」
「俺と一緒か」
変に反応しちゃうから変な言い方やめてくれ。
だってこのマーガレットに恋している主人公のレオンは毎日口説き文句を言い、デートにも誘っている。満更でもないマーガレットだし、映画の中の二人はまだ告白されてないのに本当の恋人のように見える。
そう、まるで今の私たちのように。
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
