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『おい、轟ぃ。お前、ちゃんと今回の件落とし前つけろよ。Aを泣かせんなよ』
「爆豪、お前はなんでそんなにAを気にすんだ」
『はぁ？！俺ァ、アイツのことは妹みてぇに思ってんだから当たり前だろ！』
わざわざ俺に電話して言ってくるまでだ、本当はAに惚れてんだろ。爆豪は一方的に電話をして、一方的に話し終えると電話を切った。
アイツは相変わらずだ。雄英の時、Aに振られ別れた時も爆豪は俺に敵意を丸出しにし怒鳴ってきた。俺がなにもAにしてやれなかったからだろう。
見回りの間に、Aに「気にすんな」とメッセージを入れておいたが昼過ぎになった今でも既読が付かなかった。
雄英生の時と一緒だ。
怪我をし、ヒーローの心を折ったAに連絡しても全然返信が返ってくることなく途絶えてしまったあの時と。それでも俺は今ヒーローだ。今は、ヒーローの仕事に専念しねぇといけねぇ。
見回りを終えて、急いで事務所へと戻る。もう終業時間を少し過ぎている。事務所へと入ればデスクに座り、スマホを握りしめるAが顔を俯かせていた。スマホを握るその手は大きく震えていて、長い髪のせいか、表情は見えなかった。けれど、あの日、俺に「自信ない」と泣きながら言った顔を思い出す。
俺は昔も、別れた後もずっと好きだったから。自信なんてもの必要なくても、お前にまたそばにいてほしい。
「他人の言葉なんてどうでも良い。俺が好きなのはお前なんだ、A。その事実だけでいいだろ」
その手に触れる。顔を上げたAが泣いていた。
取り上げるようにしてスマホを彼女の手から離させる。膝を曲げ、目線がAより下になるようにして見上げる。
「A、もう一度言う。俺が好きなのはお前だ。釣り合う釣り合わないは俺が決めるし、他人が決めつけるものじゃねぇ」
「…………っ」
「だから、笑ってくれ」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
