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それは突然にやってきた。
いつかはそうなることぐらいわかっていたはずだ。けれど、あまりにも素直に私に接してくれる焦凍に心を囚われていて考えていなかったのかもしれない。
【ショート、一般女性と熱愛か】
綺麗に目隠しがされている。
けど、この写真、この場所、この服、完全に私だった。現在の職場であるエンデヴァー事務所に到着して数分、スマホを手に頭を抱えていた。
ここの人たちは皆、焦凍が私のことを好きなの知っている。何よりもともと好き同士で再会してから焦凍が私へとアプローチしていることも皆知っているから。
彼らは何も言われない。けれど、朝の通勤時、ショートファンらしき人が「一般人？ヒーローじゃないの？」と残念そうな声をあげているのを聞いた。
「雪村さん、ショートは一応人気ヒーローですし、貴方のことを誹謗中傷してくる過激ファンもいるかもしれない。けど、気にしてたらこれから先大変ですよ。だから、気にしないで」
「焦凍が人気ヒーローだったの忘れるぐらい、……最近一緒にいるのが自然になってたみたいです……はは……」
焦凍が笑ってくれるから一緒に居たかった。
外に見回りに出ている焦凍から「気にすんな」とメッセージが届いているが開けなかった。かっちゃんからは「絶対ぇに他人の言葉を目にすんな。耳に入れるな」と忠告のように届いている。
ひたすら仕事をして、この件に関しては考えないようにする。暫く焦凍といるの避けていた方が良いかなと勝手に判断し、今日も早く帰ろうと決めた。
仕事が終わり、手元に置いてあるスマホを手に取る。SNSをひらけば、未だにトレンドに上がっている「ショートの彼女」のハッシュタグ。
『轟くんの彼女がアレ？怪我で挫折したんでしょ？』
『轟くんにはもっといい人いそうなのにね』
『ヒーロー諦めたくせによく一緒に轟くんといれるよね』
『全然お似合いじゃない』
フラッシュバックのように頭に流れ込んでくる言葉たち。手が少しずつ震え、徐々に大きな震えと変わる。
「(…………怖い)」
涙がこぼれそうになった時、スマホを握る手を上から包み込むように触れる大きな手。ポロリと涙がこぼれて、上を向けば「見なくて良い」と帰ってきていた焦凍と目が合った。
「他人の言葉なんてどうでも良い。俺が好きなのはお前なんだ、A。その事実だけでいいだろ」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
