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「俺の事務所、紹介しようと思ってたのによ」
「けど、結果的には良かったんじゃないかな。Aちゃん、昔みたいに笑ってくれてたし」
エンデヴァー事務所を出て、暫くかっちゃんと歩きながら帰っていた。雄英を卒業して、それぞれヒーロー事務所に所属する形でヒーローとなり、今ではお互い名の知れたヒーローとなった。
ご機嫌斜め(いつも通り)なかっちゃんの機嫌をこれ以上損ねないように上手く機嫌を取ろうと試みるも、Aちゃんが関わっているから多分無理だ。
「俺の事務所って言ってもベストジーニストはOKくれてたの？」
「あ？んなの強行突破に決まってんだろ。ジーパン野郎の許可なんざいらねぇわ」
「いや、流石にいるでしょ」
ベストジーニストから事務所のほとんどを任せられているようだけど、所長はベストジーニスト。社員を雇うにも始めに彼を通すのがセオリー。
轟くんにAちゃんの職場が崩壊し、仕事がなくなってしまった話をこの前ポロリとこぼしてしまったが、動くのがこんなにも早いとは思わなかった。
隣で目を釣り上げてイライラしているであろうかっちゃんを眺めつつ、「かっちゃんってさ」と呟いた。
「…………本当、Aちゃんのこと好きだよね」
「うるせぇな」
「その割には告白とか全然しなかったよね。今日だってむしろ背中を押してあげて、Aちゃん嬉しそうだったし」
かっちゃんは昔からAちゃんのことが好きだ。周りには妹みたいな奴だと言っていたけれど、僕はかっちゃんがAちゃんのことを一人の女の子として見ていたのをそばで見てたから知っていた。
けど、雄英でAちゃんと轟くんが仲良くなって付き合う時も、彼は背中を押していた。良き理解者だとAちゃんは言う。けどね、良き理解者と言うよりかは
「俺じゃなくてもAが轟と嬉しそうに笑って幸せになりゃ、それで良いんだよ」
ただ心から君の幸せを願っていると言う感じだ。
「けどな、デク」
「どうしたの?」
「次、Aが壊れそうになったら俺ァ轟に遠慮するつもりはねぇ」
Aちゃんと轟くんが別れた時、かっちゃんは轟くんにすごく怒っていた。近くでAちゃんが壊れそうになってたのを見ていたから。もう一度それが起きた時、かっちゃんは自分で言う通り、轟くんに遠慮するつもりなくAちゃんに気持ちを伝えるようだ。
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
