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「つーか、お前絶対ぇ下心あるだろ」
「そんなことあるわけ……！」
「顔赤ぇぞ」
焦凍が席を一度立ち、出て行った。久しぶりに幼馴染三人になった途端、かっちゃんに両頬を引っ張られ拷問中である。
「でも、良かったね。仕事見つかって」
「………あぁ、うん。けど、結構迷ったんだよね」
第一に大手のヒーロー事務所に、一度ヒーローを志し諦めた人間が働くなんて申し訳ないと思った。それに、何せ元カレの所属する事務所だ。
現在口説かれ?中だし、また変なトラブルに遭うのもぶっちゃけ避けたかった。けどさ、けどさ、
「轟くんと働けて嬉しいんじゃない？」
「……下心には勝てなかったの」
「認めたな」
かっちゃんはつまらなさそうに、出久くんは目を輝かせた。出久くんは「好きならもうもう一度付き合えばいいんじゃないかな」と背中を押すように言う。けれど、かっちゃんは「アホくさ」と舌打ちとともにこぼした。
「コイツが自信ねぇって言って二人ァ別れたんだろ。気持ちだけじゃどうにもなんねぇことあるんだろ、特にA、てめぇはよ」
「……自信ってどうすればつくもんなんだろうね」
私だって気持ちは焦凍と一緒だ。
昔も今も変わらないでいてくれた焦凍のこと、再会してからずっと見てきて、その分また好きが増していっている。気持ちに応えたいと思っているのに、臆病すぎて前に踏み込めない。
「俺ァ、お前の味方だから心配すんな」と小さく呟いたかっちゃんに、彼の隣にいた私は思わず抱きついた。
「かっちゃん、大好き！もうかっちゃんいつも味方でいてくれてありがとう」
「抱きつくんじゃねぇよ馬鹿女！」
出久くんが引きずった顔で私とかっちゃんを眺めているのに気付かぬまま、私はかっちゃんに「ありがと〜」と何度もお礼を言っていた。
そしてタイミングよく戻ってきた焦凍が一瞬固まった。すぐにかっちゃんから離れて「かっちゃんがいいこと言ってくれて、幼馴染の絆を再確認した」笑いながら伝えた。
「そうか」
「私、そろそろ仕事戻るね。ーーー二人ともいつもありがとう」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
