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「焦凍、携帯じゃなく俺を見ろ」
「うるせぇ」
県外で、エンデヴァー事務所と別のヒーロー事務所とのチームアップが終了し、車で帰宅している最中。トークアプリでAからのメッセージに返信をしていた。
「お前、相当惚れているな」
「……悪ぃかよ」
運転手に「俺、ここでおります」と伝え、車が止まると扉を開けて車から降りる。うるせぇ親父に「悪ぃ、先帰っててくれ。後、姉さんに帰り遅くなるって伝えててほしい」といい、急ぐように地面を駆ける。
この辺、爆轟や緑谷の実家近くだ。
となれば、自然と二人の幼馴染であるAの実家もこの辺り。近くに公園があると言っていた。
「ーーー焦凍」
「A、」
こっち、とコンビニ袋を片手に俺に手を振る人。
小走りに近づけば「お疲れ様」とAは俺に笑いかけた。抱きしめたい、けれど今は出来ない。
「アイス買ってきたの。食べる？」
「食っていいのか？」
「うん、もちろん」
二人で公園のベンチに座り、アイスを頬張った。実家に用事があったらしく、帰ってきていたらしい。ちょうどいいタイミングで連絡をして良かった。今週はメッセージだけで会う時間は作れねぇと思ってた。
今日はかっちゃんとお茶したんだと楽しそうに話す彼女にピクッと反応する。幼馴染だから、緑谷や爆豪とそれなりに親しいのは昔から知ってた。けど、爆豪は違ぇから。
「そういや、緑谷から聞いたけど、お前職なしになったのか？」
「……………」
わかりやすくアイスを落としたAが「なんで言っちゃうかなぁ……！」と頭を押さえて落ち込んでいた。
「しょ、職なしって言わないで。今はすごい鋭利な刃物だからその言葉……」
「悪ぃ、けど仕事ねぇと不便だろ。その、生活とか」
「……うん。今日かっちゃんと会った時に話したらすごい笑われた」
俺より先に爆豪に相談してたのか。
「退職金それなりに出たから暫くは平気だけどさ」と顔を青くしているAを見て、先日親父がぼやいていたことを思い出す。
一度立ち上がり「悪ぃ、電話してくる」と彼女から離れる。親父に電話しながらAの様子を遠目に眺めた。
「おかえり、電話？終わったの?」
「あぁ。A、お前、エンデヴァー事務所で働く気ねぇか？」
「…………は？」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
