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「良いね、二人は今年で何年目なの？」
「ふふ、5年目」
「長いね」
私なんて付き合って1年とか2年そこらで別れてるのに。最短3週間よ、友達期間の延長かと思った。
二人に連れられてやってきたのは居酒屋さん。予約していたらしい彼らと共に個室の部屋に案内された。そこには数人の見知った顔ぶれ。
「あ、かっちゃん！」
「おー、A」
この人とも一応、昔からの馴染み所謂幼馴染ってやつだ。1〜2年ぶりに会ったが相変わらずな態度だ。他にも切島くんや飯田くん、やおもも、ツユちゃんがいて私はその光景に思わず一歩後ずさった。
「もしかして同窓会？」
「違うよ！そういうんじゃなくて、たまには何人かでご飯でもって思ってさ」
「全員は来ないよ」
ホッとする。
やおももこと、百ちゃんとは特に仲が良かった女友達だ。久しぶりに会えたのは素直に嬉しい。それに、同窓会じゃないと知って安心した。
なんせ私だけがヒーローになっていない一般人。ずっと同窓会は避けていたし、連絡もごく一部としかとっていなかった。
「おい、A。最近どうだよ」
「どうって？」
「彼氏いんのか」
かっちゃんの唐突な質問に「振られた」とビールを片手に呟けば「またかよ」とケラケラ笑われた。コイツは人の心を簡単に折ってくるな。ていうかなんで知ってんの。
「Aさん、今は何の仕事やってますの？」
「今は事務関係かな」
「そうでしたか。久しぶりに会えて本当嬉しいです」
ギュッと抱きしめられて私も抱きしめ返す。ちょっとだけ出久くんとお茶子ちゃんに感謝だ。引け目を感じていて、みんなを避けていたから。こんな形でも会えたのは心の支えになる。
「けど、良かったですわ。元気そうで」
「うん、ありがとう。そういえば後誰か来るの?私の隣、空いてるけど」
「えっと、緑谷さん、もう一人誰か呼んでるんですか？」
出久くんが私をチラリと見て「あぁ、うん」と濁すように視線を逸らした。そしてその後、個室の扉が開き顔を出した、
「ーーー悪ぃ、遅れた。親父撒くのに時間かかった」
派手な紅白頭。
私が生きてきた人生の中で大きな爪痕を残している初恋の元カレ。
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
