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Aを連れて家に帰り、居間で冬美姉さんと話しながら待ってもらっていた。シャワーを浴び、髪の毛を乾かすと服を決める。
いつも適当に買っていたが、久しぶりのAとのデートだ。もっとかっこいい服はないのか、と引き出しの中を漁る。今度新しい服を買いに行こう。
「夏兄」
「お、どうした焦凍」
「……服が決まらねぇ」
「グフっ」
夏兄は吹き出して笑うと「一緒に選んでやるよ」と言って、服選びを手伝ってくれた。自分も予定があるんじゃないかと聞けば、俺のために少し時間遅らせると言って付き合ってくれる。
髪の毛もいつもと違うのにしようぜと言って夏兄がよく使っているスプレーと櫛ですげぇ手つきで髪の毛をいい感じにしてくれた。
「焦凍、今日はすげぇ気合い入ってんな」
「好きな女とやっと会えたんだ。また振り向かせるよう頑張ってんだ」
「かっこいいよ焦凍」
「そうか？夏兄でも、俺に惚れるか?」
「いや、俺は惚れないよ」
時間がかかっちまった。
急いで居間に入れば、冬美姉さんだけでなく、お母さんもいた。俺を見て笑うお母さんに、照れ臭くなりながら「行こうか」とAに手を貸す。
「あら、焦凍。今日はやけに気合いが入っているのね」
Aが俺を見つめてくる。彼女の綺麗な瞳に俺が映り込んだ。
「焦凍のセンター分け初めて見た」
「夏兄にしてもらった」
「かっこいいね」
「じゃあ毎日これで会いに行く」
照れたようにセンター分けになった前髪を触る。
夏兄に、今度飯でも奢ろうと決め心の内でありがとうと何度と呟いた。
「お母さん、改めて紹介するよ」と私に手を貸し立ち上がらせた彼は、「雄英生の時に手紙にも書いた雪村A」と私を紹介する。
「それと、俺の好きな人」
「…………」
なんだかむず痒い。
焦凍は「じゃあ行ってきます」と私の手を繋ぐと玄関へと歩き出した。その後ろ姿を見つめていると、彼の耳は真っ赤に染まっていて。
「ねぇ焦凍」
「なんだ？」
「またお家連れてきて」
良いよと言うように彼は笑って見せた。
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
