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「焦凍遅いわね」
「そうですね。また眠ってるんじゃないんですかね」
「久しぶりに好きな女の子に会えたのに寝てる暇なんてあの子にないんじゃないかな」
意気投合し、ふふっと笑えば「焦凍のことどう思ってる？」と聞かれた。机の端を見るように、お姉さんから視線を逸らす。
「ごめんなさい、デリケートな質問だったよね」
「……いえ、……私、雄英にいたころとても大好きだったんです」
「そう」
「……けど、怪我をしてヒーローになることを諦めてから自分に自信が持てなくなっちゃって…」
毎日が辛かった。
学校に行くことさえ辛くなって一ヶ月ぐらい地元に帰り休んでいた。父も母も、私の好きなようにすればいいと励まし続けてくれていた。
相澤先生も校長先生も私のことを心配してくれて、たくさん相談して相澤先生には泣きつくように普通科への編入をお願いした。
焦凍の隣に立っていたい、そう思っていた私にはどの選択もしんどいものだった。
「冬美ちゃん、今帰りました」
「お母さん！」
居間に顔を出したのは、綺麗な白い髪を靡かせた女性。この人が焦凍のお母さんだとすぐに気づいた。昔来た時は病院にいたからこうして会うのは初めましてだ。
「は、初めまして」
「あら、貴方もしかしてAちゃん？」
「え、なんで……私のこと」
ふふ、と綺麗に笑ったお母さんは私の手を取ると、「焦凍の手紙に書いてあった通りの女の子だから」と焦凍が彼女に書いた手紙の内容を教えてくれた。
陶器のような白い肌に、雪を思わせるほど真っ白な髪。加えて、雪の結晶を閉じ込めたような瞳が綺麗な女の子。
「焦凍の母の冷です」
「雪村Aです」
「個性は私と同じかしら」
「……私、雪を操れました」
なんだか嬉しい。
こんなにも暖かく迎え入れられること。
また暫く三人で女子トークをしていると、「悪ぃ、待たせた」と漸くやってきた焦凍が目を見開いた。
「お母さん」
「あら、焦凍。今日はやけに気合いが入っているのね」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
