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朝目を覚ませば、すぐ目の前に端正な紅白頭。
「…………え？！……っ、頭痛っ！」
飛び起きれば二日酔いの頭が響いた。
緊張からたくさんお酒を呑んでしまっていたが酔い潰れていたなんて、間違いが起きていないか不安で、布団をめくって恐る恐る自分の体を確認する。服はしっかり身につけてあった。
隣の焦凍も服は着ているようだし、一安心しながら彼を揺さぶり起こす。
「焦凍、起きて。朝、朝！」
「………」
むくりと目を覚まして起き上がる焦凍に「あの、なんかごめんなさい」と謝る。朧げな頭で「……別に」と小さく呟いた焦凍。
「酔ったAが俺を離さなかったぐらいだ」
「……全然覚えてない……迷惑かけてごめんなさい……えっと、何もなかったで大丈夫だよね……？」
「何もしてねぇ」
暫くお酒は控えておこう。
昨日どんな状況で焦凍を離さなかったのかも、今聞いてしまうと恥ずかしさで爆発しそうだからやめておこう。
仕事だよね？と首を傾げて聞いてみると、今日はオフらしい。ちょうど私も休みだったからそれはそれでよかったのか？
「私も休み」
「………」
「しゃ、シャワー浴びてくるね」
逃げるようにしてバスルームに駆け込んだ。
シャワーを浴び、髪の毛を乾かして戻るとベッドでまた焦凍は寝ていた。その焦凍が抱きしめているぬいぐるみを見て、「あ"！！」と目をカッ開く。何故ならそのぬいぐるみは焦凍と初めて出かけたデート先で買ってくれたぬいぐるみだったから。
「………ど、どうしよう……」
未だに元カレからのもの持ってんのか？って思われそう。いや、物に罪はないから、これは別になんでもない。定期的に洗って綺麗にして長持ちさせているわけじゃない。
ベッドの前に座り、焦凍の顔をまじまじと見る。ちょっとだけ髪の毛短くした？らしい。昔と変わらない表情で、私にも優しいし、……うん、ぬいぐるみを抱きしめて寝ている様は、
「……かわいい」
と、思います。
暫く本を読んで彼が起きるのを待っていると、起き上がる焦凍が「悪い、二度寝してた」とあくびをする。「しゃ、シャワー浴びる?」とドギマギしながら聞いてみると「いや、家に帰って浴びる」といい頭をわしゃわしゃと掻いていた。
「A」
「は、はい」
「今日、休みならこれから出かけねぇか」
「え」
「デートしよう」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
