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「お前、酒弱ぇのか」
「そんなことないよぉ」
久しぶりに再会した雄英生の時に付き合っていた彼女。まだ心のうちにあった蟠りを解消し、Aに彼氏の有無を聞けば居ないと知った。
俺にはまだチャンスがある、そう思い飯に誘った。
昔のことを話しながら、Aと食べる蕎麦は格段とうまかった。
酒が進んでいたからか酔ってしまったAに肩を貸して店を出る。とりあえず先日送った時に覚えたAの家に連れて帰ろうとタクシーを呼び乗り込んだ。
「………しょおと……ごめん……ね……」
俺の肩に頭を預けているAはそう言ってポロリと涙をこぼしていた。激しい運動ができなくなってしまったAの足の怪我は彼女にとっては、死と同じだった。ヒーローになるべくしてヒーロー科に入ったから尚更だろう。
怪我が完治してからは学校に来ないことも増えていたし、結局普通科に編入してヒーロー科と関わることも減っていた。
「自信がない」と言われ振られてから、どう接すればいいのかわからず、八百万や緑谷たちに聞くしかなかった。どうやっても、Aは俺を避け続けていたからそのまま卒業して疎遠になっていた。
一ヶ月ほど前に、緑谷たちと呑んでいる時、たまたまAの話しを持ちかけた。「今付き合ってるやついるのか」と緑谷に聞いてみると「……いるんじゃないかな。はっきりとはわかんないんだけど」と濁していて、術は緑谷しかないと思った。
『Aのこと、ずっと忘れられねぇんだ。お前たちなら、Aを無理矢理連れ出すこと出来るだろ』
プチ同窓会を催してもらい、Aとの再会を無理矢理こじつけた。最初こそは俺に会いたくなかったと言っていたAだったが昔の話、お互いに消化しきれていない話をしあうことによって、Aは会えて良かったと言ってくれた。
家の中に彼女の鍵を使って入り込む。
とりあえずベッドに彼女を寝かせ、帰ろうとすればむくりと起き上がるAが俺の腰にまとわりつくように抱きついた。
「……帰っちゃやだ」
「……さすがにまずいだろ」
「すわってしょうと」
「…………」
ベッドに腰かければ、Aが俺の首に腕を回してギュッと抱き寄せた。Aの息が俺の首にかかり、なんとも言えないもどかしさを作っていた。
「A、離してくれ。帰んねぇと」
「………一緒にいてよ……」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
