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自信というのは簡単につくものではないと思う。今も昔も、私にとっての自信というのはやはり焦凍の隣に立てるかどうかだった。
「………さっきからジロジロ見過ぎなんだけど」
「可愛いと思って」
ほんのちょっと微笑んで言ってくる焦凍に、「そういうのはファンにもしてあげたら」と言って、お酒に手を伸ばす。
二人で出掛けるのは避けようと断る理由を考えていたけれど、結局来てしまった。焦凍の押しに弱いところがあったりする。
「よくしてるだろ。ファンサ」
「いや、それただのピースだからね？」
「………緑谷たちにファンサがわからねぇならとりあえずピースでもしとけって言われた」
私の目の前でピースマークを作る焦凍に、ふふっと思わず笑う。そうすると、彼は「やっと笑ったな」と嬉しそうに笑い返す。
やってきたのはこじんまりとしたお蕎麦屋で、焦凍の行きつけらしい。入店してすぐに「彼女か？」と冷やかされていた焦凍だけど、すぐに「元カノ」と正直に言っていた。
「次連れてくる時は彼女だって紹介したい」
「……そ、そうですか」
「悪ぃな、こういうとこしか俺わかんねぇから。女はもっとこうオシャレなカフェとか好きだろ」
「ううん、私はどこでも嬉しいよ。お蕎麦好きだし」
私から少し視線を逸らす焦凍は、今日のためにお茶子ちゃんや百ちゃんにいろいろ聞いていたらしい。けど、結局どこがいいのか分からず、百ちゃんの「轟さんが連れて行く場所ならどこでも喜ぶと思いますよ」の一言でここに連れてきてくれたようだ。
ナイス百ちゃんと思いながらお蕎麦を啜っていると、焦凍の手が伸びてきて私の頬に触れた。ドキッとしてしまう私に彼は「髪くってる」と、食べていたらしい髪の毛をのけてくれた。
「流石、八百万って感じだな」
「百ちゃん、ほんと大好き」
「俺のことは？」
「えっと、はい、そうですね」
「答えになってねぇよ」
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莉緒(プロフ) - めっちゃ好きです！！続き待ってます。更新頑張ってください！ (1月15日 12時) (
レス) @page36 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
藍蝶(プロフ) - エンデヴァーが冷や汗流すの面白すぎますWW (1月3日 19時) (レス) @page35 id: 73807850f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2023年9月18日 12時
