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「………でさ、」
「………なに？」
水を何杯か飲んだところで多少はっきりとしてきた脳に、ホークスの声が届く。彼は神妙な顔つきで「実際、バストサイズなに？」と聞いてくるので目の前にあるペットボトルを投げてやる。
「変なこと聞くなら今すぐ出て行って。ていうかいつまでいるつもり？」
「漆畑さんが帰ってくるまで」
「さっさと帰って」
冷蔵庫に新しい水を取りに行き、「何か飲む?」とリビングにいるであろう彼に声を掛ければいつのまに後ろにいたのか、ホークス……啓悟は「あのさ、まじて聞きてぇことあって」という。
変なことしたら許さないから、と言いながらその言葉の続きを待っていると彼の手が私の服の中に入る。脱がされる訳でもなく、啓悟は少し服を捲り、「これ何の傷？」と脇腹にある傷をするりとなぞった。
時がまるで止まったようにその瞬間、手に取っていたペットボトルが床に落ちる。
「…………生まれつきだよ」
「……餓鬼の頃はなかった」
「あったよ、ちゃんとあった。うん、あったよ」
さっき見られていたんだ。
どう誤魔化せばいいのかわからない。これで誤魔化せたとも思えず、彼はただ納得させようと適当に言葉を並べていく。
「昔一緒にプールとかしたの覚えとる？そん時なかった」
「……………」
「それとある時期を境に、Aが俺に冷たくなったのも何か関係あんじゃねーの？」
子供の頃は良かった。何度もそう思う。
啓悟は今と違ってヒーローじゃなかったし、会いに行けばすぐに会える。一緒にいれる時間がたくさんあったから。
「いつもAちゃんってちゃん付けで呼ぶとに」
「それは今関係ないでしょ」
小さい頃から"Aちゃん"ってそう呼んでいた。いきなり呼び捨てにされたことを指摘すれば、そんなごまかしも通用しない。
あっち戻ろうよ、と啓悟に言えば、彼は私が逃げないようにか手を繋いでリビングのソファーへと誘導する。
「…………啓悟が中学生になって、私が5年生だったころ……いろいろあったの」
「………そのいろいろって？」
「…………それは言いたくない」
言ってしまえば、彼を傷つけるかもしれない。
思い出したくもないし、それ以上に彼のことを傷つけることだけはしたくない。何度も誤魔化し続ける私に、啓悟は限界を迎えたのか、ソファーの上に押し倒した彼の目は見たこともないぐらい冷え切っていた。
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浦玖珂 咲希(プロフ) - すやすや眠る夢主ちゃんの横で永遠に焼き鳥の数を唱えてるの想像したらシュール過ぎておもろい (2023年3月23日 23時) (
レス) @page32 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
浦玖珂 咲希(プロフ) - みんな本家通りの性格してるのに面白すぎる、最高過ぎる！！！ (2023年3月21日 3時) (レス) @page25 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 微笑ましい〜！ (2023年3月13日 13時) (レス) @page6 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2023年3月12日 17時
