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「お父さん……っ、早く帰りたい……っ」
暗い部屋に一人。扉は完全に私を外に出さない。
脇腹から軽く滲み出ている血に何度も泣き叫んだ。
「……け、啓悟……会いたいよぉ」
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「………………っは！」
肩を揺さぶられ、目を開けると真っ暗な景色が広がっていて、思わず叫ぶようにして当たりを見渡す。すぐそばにいたホークスにしがみつけば「大胆♡」とヘラヘラとした声。
震えたままでいれば何かを察したのか「魘されたけど、怖い夢でも見た?」と私を安心させるように背中を摩った。ハッとして、彼から離れると「ごめん、びっくりしただけ」と誤魔化すように髪を触る。
「………ていうか、私……寝てたの?」
「そ。ちなみにお父さんはまだお仕事の都合でパーティ会場」
「……お父さんのこと"お父さん"って呼ぶのやめてよ」
"漆畑さんね"と言い換えているけれどきっとまたそう呼ぶに違いない。ホークスに「ごめんね」と途中でパーティを抜ける羽目になったことを謝る。
「ほら、掴まって」
「…………うん」
家の前について、ホークスに支えながら家の中に入る。おぼつかない足取りでソファーに座る。ふわふわとまだ頭がはっきりとしない私に、ホークスは水を渡した。
それを飲み干し、テーブルに置けば今度はホークスの手が私へと伸びる。抱きしめられる、そんなことを思っているとどうやら首にぶら下がるネックレスを取ってくれたらしい。それに気づく前に、ホークスの背中に手を回した私に彼は何を思うだろうか。
「酒の力ってすごかねぇ」
「………………」
私の頭をポンと優しく叩いた彼は「あんまそういうことされっと俺の理性保たんから」と言って私から離れた。自分の足元を見て「着替えてくる」と部屋に入っていく。
ドレスを脱ぎ、紐のないチューブトップブラ姿のまま部屋着の短パンを取り出す。上がない、と当たりを見渡せば椅子にかけてあり移動しようと足を進める。
そうすればベッドに足をぶつけて、まだアルコールの抜けきっていない私の体はあっという間に床に倒れ込む。痛い。痛すぎる。
「すっげぇ大きな音したけど、」
「………は、ちょっ……！」
ノックぐらいしてよ！！と近くにあった服を投げつける。短パンと言えど、上半身の露出度はいくら幼馴染だとしても見られたくない。
すぐに扉を閉めたホークスに慌てて、上を着て部屋から出れば「良いもの見れた」と言い、それを睨みながらリビングへと戻った。
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浦玖珂 咲希(プロフ) - すやすや眠る夢主ちゃんの横で永遠に焼き鳥の数を唱えてるの想像したらシュール過ぎておもろい (2023年3月23日 23時) (
レス) @page32 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
浦玖珂 咲希(プロフ) - みんな本家通りの性格してるのに面白すぎる、最高過ぎる！！！ (2023年3月21日 3時) (レス) @page25 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 微笑ましい〜！ (2023年3月13日 13時) (レス) @page6 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2023年3月12日 17時
