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好きだと思ったのはいつ頃からだろう。
「最近は受験勉強に躍起になってるからなー。なかなか啓悟くんに会いにいく時間が作れないみたいなんだ」
高二。
最近全く会わなかったAを気にかけ、ちょうど会った漆畑さんにお願いして家に連れてきてもらった。二つ下のAは今は受験生だ。
俺はヒーロー科のある高校へと進学したが、Aは普通一般の学校へと進学するようだった。特にしたい仕事もないらしく、とりあえず大学を目指すらしい。
「それにしても二人とも随分と成長したなぁ。二人を会わせた頃はまだ小さかったのに」
「あれから何年経ったと思ってるんすか」
「はは、確かに」
最近はAも反抗期でな〜なんて肩を落としながら彼は言う。娘だから可愛いんだけど、俺への扱いは可愛くないんだよ〜と彼は苦笑いを浮かべた。
「受験のストレスもあるだろうから啓悟くんに冷たくしたら済まないね」
「いえ、結構前から俺に冷たいっす。それに、どんなAも俺は好きですよ」
「いやぁ、本当仲良いね。いつか付き合ってたりしてな、あはは！」
「俺はそのつもりですけど」
「ん？」なんて笑顔で耳を疑った漆畑さん。家の中に入ると何の声も聞こえない。リビングに行くと机の上に参考書を広げたまま寝ているAがいた。
あーあと言いながら、彼女を起こそうとしている漆畑さんに「部屋まで運びますよ」と伝えて、Aに「Aちゃん、起きとー？」と聞いてみる。
薄らと目を開けた彼女の瞳に俺が映り込む。「……けいご」俺の名前を呼んで、首に手を回すAに「部屋まで運ぶけん、ちゃんと掴まって」と抱き抱える。
ベッドの上に寝かせ、離れようとすればガッチリと首に回った腕は外れない。それどころか「啓悟…」と寝言っぽいことを呟きながら引き寄せられる。体勢上見えてしまう。キャミソールから覗くふっくらとした胸、暑さのせいか少し汗ばむ体が俺を唆る。
「…………人の気も知らんで煽りよる……」
Aの顔の横に手をつけばベッドの軋む音が鳴る。好きだと自覚し始めた頃からずっとそうだった。誰にも譲りたくなかったから、寝ている彼女に何度かキスをした。
「言っとくけんが、Aの全部俺のモンやけん」
絶対に誰にも渡さん。
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浦玖珂 咲希(プロフ) - すやすや眠る夢主ちゃんの横で永遠に焼き鳥の数を唱えてるの想像したらシュール過ぎておもろい (2023年3月23日 23時) (
レス) @page32 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
浦玖珂 咲希(プロフ) - みんな本家通りの性格してるのに面白すぎる、最高過ぎる！！！ (2023年3月21日 3時) (レス) @page25 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 微笑ましい〜！ (2023年3月13日 13時) (レス) @page6 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2023年3月12日 17時
