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「ありがとうございました」
「何かされたら、ホークスのこと殴るといい」
「はい」
ぺこりと頭を下げて見送る。
次にお父さんに電話をかけて、啓悟の話をすれば「おおおお父さんの部屋に寝かせなさい！！」とどもりながら言う。
そうは言えどももう私の部屋のベッドで寝ているし、お父さんがいる時でも泊まっているじゃないか。お父さんにそう話せば「じゃあAが父さんの部屋で寝なさい」と。
お父さんの使っているベッドは固くて寝れやしない。電話越しであーだこーだと言ってくるお父さんに「啓悟は私の嫌がることはしない男だよ。知ってるでしょ？」と安心させるように声をかけた。
「(裏を返せば、Aが本気で嫌がらなければするってことだろう…)」
拉致が開きそうにないな、とお父さんのいい分を無視して電話を切った。部屋に戻れば、ポヤポヤとしている啓悟が目に入る。
水を渡してベッドに転がる啓悟の近くに座る。
体を起こして水を飲んだ啓悟は私に抱きつくと「あぁ、安心するけんなぁ」と言いながら私の背中をポンポンと撫でる。私より二つも上なのに、なんだか今だけは年下のようだ。
「ちゃんと寝て、疲れとらんとね」
よく見れば、あちこちに怪我の跡がある。
すりすりと顔を私の体に擦り付けては「好きか〜」と何度も言ってくる。本当、いつも素直に気持ちを伝えていてくれたんだね。
「……うん、そうだね。……私も好き」
多分きっと、ううん小さな頃からずっと好きだったの。好きで好きで仕方なかった。今の彼に言ったところで伝わりはしない。あの告白のこともあやふやにしたままなのに。
啓悟の額に口を寄せる。
普段から使うことのない個性。私の個性は「癒し」「治癒」その派生から睡眠効果もある。
啓悟に使うことが時々あった。多分、本人も気づいてはいるんだろうけど何も言ってこない。疲れている時やストレスで不機嫌な時。そういう時に勝手に使っていた。
「おやすみ、啓悟」
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浦玖珂 咲希(プロフ) - すやすや眠る夢主ちゃんの横で永遠に焼き鳥の数を唱えてるの想像したらシュール過ぎておもろい (2023年3月23日 23時) (
レス) @page32 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
浦玖珂 咲希(プロフ) - みんな本家通りの性格してるのに面白すぎる、最高過ぎる！！！ (2023年3月21日 3時) (レス) @page25 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 微笑ましい〜！ (2023年3月13日 13時) (レス) @page6 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2023年3月12日 17時
