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父は公安の人間だった。
稀に私を職場に連れて行っていた父。本当はダメなのに、私を連れて行っていた理由は彼だった。
まだお互いに幼くて、私より二つ上の彼は初めこそは慣れ合おうとしなかったけれど、今となっては馴れ合い以上にスキンシップさえ多い。
「付き合っとると？」と高校時代の友人に聞かれたことがある。付き合っているか付き合っていないか聞かれたら、付き合ってない。だって告白されたわけじゃないし、付き合おうと言われてよろしくお願いしますみたいな会話をしたわけでもない。
ホークス。今じゃ世間の人たちは彼のことをそう言って称えて、みんなが支援する。
「A、ホークスとは付き合うとらんのか」
「だから付き合ってないって何回言わせると」
いまだに公安の幹部として働く父は、そんなホークスと私が交際しているのかしていないのか、結婚しないのかするのかとよく聞いてくる。
それにうんざりとしてきたのもまた然り。
母はずいぶんと前に亡くなったけれど、すごく綺麗な人だった。父は無個性、母は個性持ち。母からの遺伝で多少なりに個性が使えるけれど、人を救えるような個性でもない。
お父さんとご飯を食べていれば、家のインターホンが鳴り響く。上着を羽織り、玄関を開ければ「ひっさしぶり」と陽気な声。
「……………ホークス」
「なんでそんな嫌そうな顔してんの？」
「……………」
「まあまあ、本当は嬉しいくせに」
とかなんとか言いながら、断りもなく家に上がる彼。私の肩に手を乗せてくるから跳ね除けるようにその手を払えばまた乗せてくる。
「おぉ、ホークス来よったか」
「お義父さん、お久しぶりです」
「"お義父さん"って呼ばんでよ！」
結婚している訳でもないのに、まるで息子のように接する二人を見て頭を抱える今日この頃。
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浦玖珂 咲希(プロフ) - すやすや眠る夢主ちゃんの横で永遠に焼き鳥の数を唱えてるの想像したらシュール過ぎておもろい (2023年3月23日 23時) (
レス) @page32 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
浦玖珂 咲希(プロフ) - みんな本家通りの性格してるのに面白すぎる、最高過ぎる！！！ (2023年3月21日 3時) (レス) @page25 id: e9e20e1e7a (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 微笑ましい〜！ (2023年3月13日 13時) (レス) @page6 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2023年3月12日 17時
