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*
「蘭ちゃん！」
「お〜A〜こっちこっち」
派手な紫頭の長身が手を振るう。
駆け寄れば彼は私を思いっきり抱きしめる。頭にいくつものはてなマークを浮かべていると「いやぁさっきからあそこにいる女うぜぇんだよ」と彼女役をしてくれと言ってきた。
「そうだ、Aちゃんの妹にお土産たくさん買ってきたんだよ。部屋に置きっぱにしてきたから取りに行こうぜ」
「……そ、それはわかったからもう少し離れて、ほしい」
「これが俺じゃなくて竜胆だったら同じこと言う？」
「……………」
可愛いね〜と頬をツンツンと突いてきた。
一緒にエレベーターに乗り、部屋に向かう。最上階のスイートルームだったのにはかなりの驚きだ。荷物なんて何も持ってきてなかったが、蘭ちゃんはお土産の他にも竜胆さんと私の荷物まで軽く持ってきてくれたらしい。
妹が好きそうなお菓子やお酒がたくさんある。
なんで女物のブランドバッグまであるんだろうか。プレイボーイ過ぎないか蘭ちゃん。
「とりあえずこれだけでいいよ。全部は貰えないし……」
「遠慮すんな〜。そろそろ竜胆たちのとこ戻ろうぜ」
「ごめんね、ありがとう」
それにしても、部屋がごちゃごちゃしてる。
さっき着いたばかりなはずなのに。未だに蘭ちゃんのことよく把握出来ていない。竜胆さんのお兄さんだからと思ってたけど、少し苦手意識があるな…。
「Aちゃんも早く竜胆と一緒になれよ〜」
「………えっと、」
「んな照れんなって。ほら、行くぞ」
あはは、と照れ笑いを浮かべて、荷物を手に歩き出せば。床に落ちていた物に足を引っ掛けた。見事にその場に転んだ。
ケラケラと笑っていた蘭ちゃんが私に手を貸そうとして固まった。鞄から飛び出る手帳やスマホ。その中には警察手帳も紛れていた。彼の足下にあるそれを目に、全身から血の毛が引いていく。
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ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます。そっと竜胆くんたちを見守らせていただいておりました。番外編もありがとうございました！とても癒されました。次回作も楽しみにお待ちしてます！ (2022年1月10日 18時) (
レス) @page46 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして素敵な作品ありがとうございます！やっぱ美桜さんの作品好きすぎる、、、次回も楽しみにしてます！ (2022年1月10日 11時) (レス) @page46 id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2021年12月25日 13時
