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玄関からリビングまでをつなぐ廊下でキスをたくさんした。力が入らなくなるまでキスをすれば、竜胆さんが私を抱えて部屋に入っていく。



「………今日兄貴帰ってこねーから」

「………」



また竜胆さんとしたキスはさっきよりも深くそして長かった。このキスを私は知っていて、多分初めてじゃない。


竜胆さんの手が私の体に触れて、体が喜んで彼を受け入れた。たくさんの男に触られたこの体はもう綺麗じゃない。ワイシャツのボタンを外して取り払った竜胆さんの体の半分には刺青が入っていた。


その刺青に触れれば、何かがフラッシュバックする様に脳裏に映し出される。



「………A?」

「これ……知ってる、」

「だろ?」



きっとこれも知ってるよ、と竜胆さんは途中何回か言いながら私を抱いた。


何時なのかわからない時間。
ふと目を覚まして隣を見れば竜胆さんが寝ていた。久しぶりにしたその感覚は他の男とするのとは全然違っていた。

竜胆さんの寝顔を見て、鮮明に脳裏に映し出される。



「竜胆さんだったんだ」



彼の顔に触れて、「思い出せなくてごめんね」と額にキスをした。そうすればスッと目を開けた彼の目が合う。



「まあやったぐらいじゃ記憶なんて思い出せねーよな」



竜胆さんはベッドかは出ると一度キッチンへと行き、お水を持ってきてくれた。喉が枯れていた。コップ一杯のお水を飲みながら、カバンの中からある写真を出す。

それを渡せば、竜胆さんは目を見開いた。



「……………私の両親は記憶を失くした後、当時の思い出だったものを全部捨ててたの」

「は?それがあれば思い出す手がかりにもなったろ」

「思い出させたくなかったんだって。特にあの時私が仲良くしていた男の子から離れさせたいがために」

「(まあ普通に不良と仲良く…なんて心配しねぇ親はいないだろうけど)」



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(プロフ) - 完結おめでとうございます。そっと竜胆くんたちを見守らせていただいておりました。番外編もありがとうございました!とても癒されました。次回作も楽しみにお待ちしてます! (2022年1月10日 18時) (レス) @page46 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 完結おめでとうございます!そして素敵な作品ありがとうございます!やっぱ美桜さんの作品好きすぎる、、、次回も楽しみにしてます! (2022年1月10日 11時) (レス) @page46 id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2021年12月25日 13時

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