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美味しいケーキに、綺麗な色を出した紅茶。
「蘭ちゃん、ありがとう」
「どういたしまして」
「ごめんね、せっかくの休みの日に」
「いいよ。竜胆にも頼まれてるし」
今日は蘭ちゃんと一緒にアフタヌーンティーです。
連れてきてくれたホテルの一室。
綺麗で可愛いケーキと美味しい紅茶をいただきながら他愛無い話をしていた。
本当は竜胆さんに誘われてここにくる予定だった。急な仕事で急遽蘭ちゃんが代わりに来てくれた。ちょっと残念だったが、仕方のないことだ。
「なぁ、Aちゃん」
「どうしたの？」
彼は私の髪を手に取って、キスをした。
思わず後ろに身をひいてしまえば、彼はケラケラと笑いながら「やっぱ変わんねーな」と言う。何が？と聞いてみると「なんでも」とはぐらかされた。
「竜胆のことどう思ってる？」
「え？」
「最近、楽しそうじゃん。よく竜胆と出掛けてるし」
「……………」
ここは正直に話すべきか、竜胆さんのお兄さんだからこそ話せる部分も多少あったりなかったり。けれど、この人はちょっと口が軽そうな気がして、竜胆さんに言われないか不安でもあった。
「………よくわからない」
「ん？」
「18歳までの記憶が曖昧って話は前にしたよね？」
少し話していた。
あれからよく同じ夢を見ることも。知らない男の子。顔は見えないけれど派手な髪色をした男の子とよくドライブに出掛けていて、きっと記憶を失くす前の私はその人のことが好きだったんじゃないかって。
「だから、今まで人を好きになったことがないんじゃ無いのかな。無意識の中でその人を探してるって感じかな」
「へぇ…」
「…………だけど、竜胆さんはなんとなく似てる気がする。仕草も笑い方も」
「(まあ本人だしねぇ)」
顔にかかる横髪を耳にかけて「竜胆さんには内緒だよ」と照れ笑いを浮かべた。
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ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます。そっと竜胆くんたちを見守らせていただいておりました。番外編もありがとうございました！とても癒されました。次回作も楽しみにお待ちしてます！ (2022年1月10日 18時) (
レス) @page46 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして素敵な作品ありがとうございます！やっぱ美桜さんの作品好きすぎる、、、次回も楽しみにしてます！ (2022年1月10日 11時) (レス) @page46 id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2021年12月25日 13時
