強引すぎるよ場地くん【場地圭介】

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エマとマイキーくんは今二人暮らし。
ドラケンくんとはまだ付き合っているがあと少しで結婚するんじゃないかなと思ってる。エマが一人暮らし出来ないのは、マイキーくんのわがままだ。



「マイキーくんってほんとシスコンだよね」

「うるせぇ」



まあ一度エマが襲われて、大惨事になってるから心配になるのはわかる。あの時は私も泣いたし、めちゃくちゃ心配になった。


二人の家について数分。
根掘り葉掘り聞いてくる二人に家出の原因を話していると、マイキーくんはケラケラと笑っていた。相変わらずマイキーくんと場地くんは仲良しだ。



「ま、どうせすぐ仲直りすんだろ」

「場地くんがペヤング食べなくなるまでは」

「単純なんだよなーAって」



マイキーくん、大人になってから金髪を黒く染めたからだいぶん雰囲気が落ち着いて見えている。性格は相変わらずだけど、エマのこと大切にしているし、なんだかんだ言って私が場地くんと喧嘩すればいつも話し相手をしてくれる。


彼氏にすると大変そうだけど、これはこれで彼女を大切にしてくれそうだよなぁなんて。



「マイキーくんは今まで彼女作ってるところ見たことなかったけど、好きな人いないの？」

「んー、いるよ」



エマがコンビニに行った時、こそっと聞いてみた。いつもお世話になっているから協力してあげたいな。まあどうせいないんでしょとほんの少し馬鹿にしていると、マイキーくんの口からは思ってもいない言葉が。


口をあんぐり開けて驚いている私をよそに彼はニコニコといつも通りだ。



「……へ、へぇ、いるんだ」

「おう。ま、昔っから眼中になさそうだったからただそばで見守ってただけだけど」



そんな昔から好きだったんだ。
マイキーくんが眼中にないっていうのもある意味すごいけど。



「どんな子なの？」



マイキーくんはニコリと笑うと、「オマエ♡」といった。後ろを見れば誰もいない。この部屋には私とマイキーくんの二人だけだった。



「だーかーらー、Aだってば♡俺の好きな女」



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