強引すぎるよ場地くん【場地圭介】

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ドラケンくんの後ろに乗るエマに「嬉しそうだね」といえば顔を真っ赤にしている。マイキーくんの運転するバイクは場地くんよりも怖かった。怖すぎて必死に掴まっていた。めちゃくちゃ笑われたのが癪に触ったのでもう二度と乗ってやるか。



「場地くんの後ろが一番いい」

「喧嘩中のくせに」

「煩いよマイキーくん」

「あ"？」



睨まれたから睨み返してやった。
エマと話していれば、マイキーくんとドラケンくんは「場地が来るまで隠れとけ」って木の影に隠れていた。


千冬くんとやってきた場地くんはいつもよりも肩を落としていた。昨日喧嘩した時に「場地くん嫌い」と言葉を吐き捨てて帰っていったのが効いているらしい。面白い。


ドラケンくんの司会(？)で集会が始まる。エマが「見てよ場地のやつ」とツンツン突いてくるので仕方なしにみる。千冬くんに「俺の何が悪かった？」とかなんとか聞いている。



「今日は場地、お前にスペシャルゲストを用意した」

「は？」



スペシャルゲストって誰だろうね？とエマを見れば「Aだよ」と言って手首を掴まれる。マイキーくんが「エマー出てこい！」と叫んで、私は引きずられるようにして表に顔を出した。


「Aさん？！」と驚いている千冬くんに手を振るう。その隣で目を見開く場地くんにベーっと舌を出せば。



「スペシャルゲスト、場地の嫁」

「嫁じゃない」



変な紹介の仕方しないで欲しい。
何気に初めて東卍の集会来たから、他のメンバーの人たちも「これが場地さんの嫁……」なんてもうマイキーくんの言葉を信じきっちゃってる。


ほら見てごらん、場地くんを。怒った顔してこっちにやってくる。腕を掴まれた。だから必死に振りかぶる。解けなかった。



「なんで来てんだよ！」

「文句ならマイキーくんに言って」

「マイキー！！」



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