強引すぎるよ場地くん【場地圭介】

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学校帰りに友達と公園でアイスを食べていた。
そうすれば肩を叩かれて振り返る。あれ、見たことある顔だなって思っていると「見つけたァ」とニヤニヤしている男子高校生。



「場地圭介の女だろ」

「場地くんの女になったつもりはありません」



「ちょ、A」と怯える友達に「先に帰ってて！」と笑顔を向ける。場地くんのお友達かなって思ったけれど、思い出した。この前二人で出かけた時に場地くんにシメられた男子高校生だ。


怪我が治っていて何よりです。

ぺこりと頭を下げて「何か御用ですか？」と首を傾げれば「場地圭介の女をシメてやろうと思ってよ！」と声を荒げてくるので「子供の教育に悪いです」と公園内にいるちびっこをチラリと見た。



「そもそも場地くんの女じゃないってさっきも言ったじゃないですか！」

「場地圭介に一泡吹かせてやりてぇんだよ！」

「あ、それは私も同感です」



だって場地くんってば酷いんだもん。

この件エマとマイキーくんと四人でツーリング行った時に「俺の後ろには鉛が乗ってんだよ！」と言った。私は鉛か何かなのかな。マイキーくんにはめちゃくちゃ笑われたし、本人は悪気ないようにケロッとして近くにいた不良に絡んでいたし。


だから、私も場地くんに一泡吹かせたい。



「けど、きっと貴方達じゃ返り討ちにあいますよ」



首を傾げてにこりと笑う。

あ、そうそう。今日は場地くんが家にご飯食べにくるの。だから早く帰んなきゃいけなかった。それじゃあまたとかばんを手に持って歩き出せば。



「おい、待てよ」



ポニーテールにしていた髪を掴まれて、私は後ろに倒れ込んだ。



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