モデルとデザイナー【三ツ谷隆】

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「お〜、隆！今日もカッコいいね〜！」

「あ、Aちゃんじゃん」

「………げっ、お前酔ってんだろ」



20歳を越えれば嫌でもあるドラマでの打ち上げの酒飲み。ほろ酔いを通り越して酔い潰れている彼女をマネージャーが連れて帰ってきた。


高校卒業してから少しして同棲を始めた。
俺も本格的にデザイナーとして勉強を始め、Aもまた新しいことに挑戦したりとすれ違うことが多くなっていた。


それでわんわん号泣したAに同棲するか？と聞けばすぐに涙引っ込めて「す"る"！！！」と笑顔になった。泣いてる顔よりもやっぱ笑ってた方がお前は可愛いわなんて再確認したあの時。



「わ〜、マイキーくんにドラケンくんまでいる〜！おっ、元トーマンメンバーの諸君！いつも隆がお世話になっております〜！はははは！」



マネージャーからAを預かれば「抱っこ〜」と言って擦り寄ってくる。ぴょんと飛んでは乗ってくるAに「みんないるんだけどな」と溢しつつ抱き抱えた。



「相変わらず三ツ谷にベタ惚れだな」

「そういうドラケンこそ」

「うるせ」



ドラケンもかなりエマちゃんとラブラブじゃん。
マイキーがこの前ヘソ曲げたぞ。



「つーことでもう帰ってくんね？」

「出たよ、今からラブラブタイムだってさ」

「流石に酔ってる相手にんなことすっかよ」

「別に俺ナニも言ってないけど」



人前にも関わらず酔っているAは俺に頬擦りをしては「好き〜！」「あいしてる〜」と言い始めた。これで次の日にしっかりと記憶があり、ケロッと恥ずかしげもなく涼しげな顔で飯食ってんだからある意味すげぇよな。



「じゃあな三ツ谷」

「おう」



パシャリとマイキーが写真を撮る。
俺にその写真を見せて「これ後でAちゃんに送っといてやるよ」とケラケラと笑った。



「…………マイキー、変なことAに吹き込むなよ」

「なんのこと？」

「いろいろとだよ」



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