モデルとデザイナー【三ツ谷隆】

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『私はこれから先ずっと葵くんのそばにいる。恋人も、結婚する人も、おばあちゃんになった時に隣にいるおじいちゃんも、全部葵くんだけだから』



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「え、この台詞を隆に置き換えていうの？」

「おー……なんつーかちょっとこの顔のAに言われてるコイツに嫉妬したっつーかなんていうかー……」



隆の珍しいおねだり。
ドラマの中の話なのにな、なんて思いながらも珍しいそれに私はへへ…と笑った。

「いいよ」と言って、隆の膝に跨って座る。



「………ーーー私は、これから先もずっと隆のそばにいる。恋人も、結婚する相手も、これから先の"ハジメテ"は全部隆、貴方のもの。おばあちゃんになっても私のそばにいて」



アドリブというか、全て私自身の言葉に言い換えて。
隆の顔を両手で包み込んでキスをする。大好き、そう伝わればいいな。



「私の全部、隆がもらって？」



ずっとそばにいたい。誰でもない貴方と。
隆は顔を赤くして「マジでやべぇ」と呟いた。どうしたの？と聞けば、思いっきり抱きしめられる。


うむ、隆の顔が胸に押しつけられてちょっと変な気分。え、吸ってんの？？？服越しに伝わる隆の息がくすぐったい。



「A、お前マジでなんなんだよ」

「えーっと、楠瀬Aです」

「じゃなくてだよ」

「え？む、難しい質問ですねそれは……」



なんと答えるのが正解なのか誰か教えてください。
今度出演する番組でマ○コさんにこれを聞いてみればいいのか。ネタが思い浮かばなかったから良かった！ってそうじゃない。



「俺、お前と幼馴染で良かったよ。こんな可愛い奴、お前以外いねぇわ」

「え〜、なに嬉しい〜！」

「つーことで、A。好きだよ」



不意うちの「好きだよ」は破壊力120。
胸キュンじゃんか。心臓やられた。ボスッと隆の肩に顔を埋めた。そして。



「寝てんのか？」

「……………」

「……ったく仕方ねぇ奴だな」



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