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___








「……なぁ、悟」


「………なに、」



Aの傍に腰掛ける悟に、私は問いかけた


「Aの(それ)、悟の六眼じゃなんなのかわからないのか」

「…わかってたら、とうの昔にどうにかしてるわ」



悟は、疲れきった表情で眠る彼女の頬に、手を添えた





「……俺だって、わかんねぇよ…」




__急な出来事だった。




「傑!!!硝子!!!」



悟の、そんな焦ったような声が聞こえた


それを聞いて、何かあったのはすぐに分かった。



「硝子、」

「わかってる」


すぐ近くにいた硝子と顔を合わせ、急いで悟の声が聞こえた方へ向かおうとした。





……その瞬間、



「……っ!?」


どっしりと、重力がのしかかってくるような呪力を感じた。



体が硬直し、思わず足が止まる。なんだ、何が起こっている、


この呪力は……A…?

いや、これはあの__




「おい、夏油!!」


そんな硝子の声に、思考の中からひき出される。



「すまない、行こう」


今は考えることよりも、足を動かすことを優先させた




.



.






その呪力は、近づけば近づく程、強くなっていった



「っ、なんだよ、この呪力量…!!」



隣からそんな硝子の切羽詰まった声が聞こえる。


悟の声が聞こえたそこは、Aの部屋だった




「……っ!!……A…?」



一足先に部屋の中を覗いた硝子が、放心したように彼女の名を呼んだ。




___私達は、今まで散々見てきた









.












.







人の、死に顔というものを。








「Aッ!!!」




声を上げる悟の腕の中に、彼女はいた





だらりと垂れた腕



固く閉じられた瞳




悟が揺すぶっても、ピクリとも動きやしない



動くのは、その真っ黒な、長い髪だけ。





サァッと、血の気が引いた












_____そっくりだった、その表情が。









__

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑
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らいらっく(プロフ) - きのこ姫さん» そう言ってもらえてとっても嬉しいです😭続き頑張って書こうって気持ちになれますありがとうございます!🫶 (3月12日 12時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - 名無し37619号さん» 嬉しいですありがとうございます!!文字数制限に阻まれながらも頑張っております🥹 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - ちむさん» ありがとうございます!!そう言ってくださるととてもやる気になれます😭😭 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - みょんさん» あわわありがとうございますとっても嬉しいです😭私も早く夢主ちゃんの秘密バラしたいです…🥺更新頑張ります!! (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ姫(プロフ) - すごい!面白かったです!はやく続きがみたいです。 (1月4日 13時) (レス) @page35 id: 37e234dc71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らいらっく | 作成日時:2020年12月7日 22時

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