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あれ、私___今、なんて言った……?




直ぐに、自分が今何を言ったのか理解した。



ハッとした私は、寝かしてあった上体を起こすのと同時に、反射的に自分の口を抑える



『(だれ……だれ…?そんな、目の前にいるのは__)』



なに当たり前なこと、そう思いながらそっと、目の前にいる人物達を見る








……あれ…?



わかる、ちゃんと、誰だかわかる


なのに、それなのに、わからない





恐怖心とともに、全身の毛が逆立つ感覚がした。





なんで、なんで…?



彼らは驚いたような、心配そうな、色んな感情を持った目で私を見つめる。


わからないのに、この人達は凄く大切な人だってわかる


大切な人なのに、この人達がわからない


そんな状態が、怖くて怖くて仕方ない。


ひゅ、と声にならないそれが喉の奥底で鳴った。

息が上手く吸えない。指先が震えるのが自分にでもわかった


酸素を取り込もうとしても、全く肺に入っていく感覚がない。

手の震えは止めようとすればする程、手のコントロールが効かなくなっていった






.






ふと……手首が、赤い事に気づく




『…っ、ッ、…』



自身の右手首に、くっきりと人の手形がついていた




あの、赤い目をした女の人を思い出す




___こわい、怖い。




「__……?___!!」


「__、__!!」



「___、!!」




目の前にいる彼らは、私に向かって何かを言っている


けれど、あの時と同じ___私を嘲笑うような声ばかりが聞こえて、彼らの声は私には届かない


震える手で耳を抑えても、その嘲笑うような声は頭の中で響く。


私の視界は、どんどんと滲んでいった









.








……そんな時、




ふわりと、懐かしい匂いに包まれる




「…大丈夫、大丈夫だから、」



その声だけが、私の耳に入ってきた


さっきまでの雑音が嘘みたいに消えて、彼のその声が私の鼓膜を擽る。



背中を優しくたたかれ、耳元で声をかけてくれる。


じんわりと、体温が伝わるように、頭に何かが入り込んできた








___あぁ、そうだ、思い出した



なんで、こんな大切な人を忘れてしまったりしたのだろうか




耳を抑えていた手を離し、彼の背中にそっと手をまわす





とくん、とくん、



自然と安心するその音に、耳をかたむけていた





『さとる、くん、』



安心仕切った私は、涙をぽろりと流しそのまま瞼を閉じた







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らいらっく(プロフ) - きのこ姫さん» そう言ってもらえてとっても嬉しいです😭続き頑張って書こうって気持ちになれますありがとうございます!🫶 (3月12日 12時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - 名無し37619号さん» 嬉しいですありがとうございます!!文字数制限に阻まれながらも頑張っております🥹 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - ちむさん» ありがとうございます!!そう言ってくださるととてもやる気になれます😭😭 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - みょんさん» あわわありがとうございますとっても嬉しいです😭私も早く夢主ちゃんの秘密バラしたいです…🥺更新頑張ります!! (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ姫(プロフ) - すごい!面白かったです!はやく続きがみたいです。 (1月4日 13時) (レス) @page35 id: 37e234dc71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らいらっく | 作成日時:2020年12月7日 22時

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