＿＿黒。【呪術廻戦】

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私達の婚約は、親が決めたことだった



初めはお互い、全然話さなかったし距離が空いていた。




けれど月日が流れるにつれ、私達の距離は近くなっていき気付けばいつも一緒にいた。








「……A、」



『どうしたの？悟くん、』




私の名を呼ぶ彼は、どこか気恥ずかしそうな素振りを見せた後、私を正面から見つめる彼は真剣な表情を見せた。



そんな彼に私の心臓はどくんと大きく鳴る






＿＿＿いつの日か、彼は私に言ったことだった



「俺、親が決めた婚約とか絶対しないって決めてたし、親の言う通りになんてなってやるもんかって、思ってた。


…けど俺、Aとならしてもいいって思う。…いや、許嫁とか婚約とかなくても、Aとしたいって、思う。」








お互いが、14歳の時の出来事だった





『………へ……、？』



突然、彼に言われたこと。


世間から見れば、なんて話してるんだと思うかもしれない。

まだまだ年端もいかない子供が、結婚だなんて、と。



けれどこの呪術界の中では、跡継ぎが結婚する理由の全て。親が決めた人と婚約するという話はよくあるし、小さい頃から許嫁が決まっていることもある。

だから子供の私たちがこんな話をしているのはおかしいわけじゃない。






…………そうじゃない、違う、私が言いたいのはそんなことじゃない。









「……顔、真っ赤すぎじゃね、」





『……っ、うるさい、』










私は、とっても幸せものだ。悟くんの隣にいさせて貰えるのなら、もう何も要らないと言えてしまうほど。








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