記憶喪失少女、拾いました。【ヒプノシスマイク】 (ページ3)

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記憶喪失少女、発見される。ページ3

一郎SIDE

「ッはぁ〜疲れた…………」

俺は思わずため息をついた。

今日は沢山の依頼が来ていた。掃除に配達の手伝いに近所の猫探し……

「ま、仕事がねぇよりマシか…」

今日はいつも手伝ってくれている二郎と三郎が学校が長引くとかで手伝えなかったため、全て一人でこなしたので、流石に疲れている。

俺の手伝いが出来ないことが二人ともよっぽど悔しいのか、夕飯は作っておくと言ってくれたので、多少は楽なのだが。

「うっし、さっさと帰って寝るか！」

そう言って、何気なく路地に目を向けた。

＿＿それが、全ての始まりだった。

「…ッ！？」

自分が見たものが信じられず、二度見して息を呑む。

俺の目が捉えたのは、人の手と思われる影だった。

気付いた時には、俺は駆け出していた。

近くに行くと、人が…いや、少女が倒れていた。

恐らく年齢は俺とあまり変わらないであろう彼女の身体には、殴られたかのような傷跡がいくつも残されていた。

「マジかよ……」

それよりも、俺は彼女の持っているものから目が離せない。

「何で…ヒプノシスマイクを持ってんだ…？」