10 杏寿郎side ページ10
宇「おっ!戻ってきたか!」
釈院室に戻って来るや否や、宇髄がパアッと顔を輝かせた。
宇「で?どうだったんだよ?久々の再会は?」
ニヤニヤしながら、俺の背中をバシバシと叩く宇髄。
不死川たちも視線をこちらに向ける。
宇「俺も、Aの所に行ってくるとするかあ」
パシッと席から立ち上がろうとした宇髄の腕を掴んだ。
宇「。。。。。?なんだよ?」
不思議そうな顔をする宇髄。
杏「。。。。。もう、いいんだ。。。彼女のことは、そっとしておいて欲しい」
宇「。。。。。正気か?」
俺の言葉に隠された意味が宇髄には理解できたのだろう。
宇「だって、お前、あの時から、今も、ずっと、あいつのことを想ってたんだろう?それはここにいる全員が知っている事だ。だったら」
杏「。。。。。彼女の人生だ。。。俺が決める事ではない。。。それに、今の俺たちは教師と生徒だ。。。それ以上のことは、何もない」
それ以上、宇髄は何も言わなかった。
何故、彼女には前世の記憶がないのだろうか?
。。。。。考えても無駄な事は考えるな。
彼女が何も覚えていない、今、俺には、どうすることもできない。
無理に彼女にすがって、彼女に嫌な思いをさせてしてしまっては、元の子も無い。
それは、俺が望む幸せではない。
今、俺にできる事。
それは、ただただ彼女のことを見守る事。
教師と生徒という関係の中で、彼女のことを、将来へ導いてあげる事。
ただ、それだけだ。
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りりむ(プロフ) - みんみさん» みんみさん、コメントありがとうございます!ついに煉獄さんが300億の男となりましたね!そんな煉獄さんの勢いに負けず、私もこの作品を素晴らしいものにできるように頑張ります!最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします! (2020年12月14日 16時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 初めまして^ - ^いつも楽しみに見させてもらってます!切なくて尊いお話に感動しています!!無理せずに頑張ってください♪ (2020年12月6日 21時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 菫さん» 菫さん、コメントありがとうございます!この作品も、読者の皆様に感動とキュンキュンを与えられるような作品にしたいと思います!最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします! (2020年12月4日 12時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - いつも楽しみにしてます!頑張って下さい(^^) (2020年12月2日 13時) (レス) id: 8bdaaad09a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりむ | 作成日時:2020年12月2日 13時