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し「。。。。。?!Aさん?!」
しのぶさんのその声に、クラス中の視線が私に刺さる。
杏「A。。。。。」
ふと自分の目に触れると、ポロポロと涙が落ちていた。
『。。。。。え?。。。。。あれ?』
私も、自分自身のその現象に驚いた。
「。。。でも、わかる。煉獄先生の話、なんか感動したよね」
「私も泣きそうだった!」
「俺も俺も!」
そのようなクラスメイトの発言に、私は何故か、ホッとした。
しかし、この涙は、煉獄先生の話を聞いて感動し、溢れたものではない。
何故かそう思った。
『。。。。。煉獄先生、顔を洗ってきていいですか?』
杏「。。。。。ああ。。。」
涙でグショグショになった顔を洗うべく、私は廊下に出て、蛇口へと向かった。
ーーー俺は、そんな彼女のことを、今でも、1人の女性として好いている!
ーーー今世こそは、彼女のことを幸せにしたいと思っている!
蛇口を捻ろうとした途端、さっきの煉獄先生の言葉を思い出し、私の目からは再び、大粒の涙が溢れた。
なぜ、こんなにも涙が出るのだろう?
煉獄先生のあの言葉は、私に向けられたものではないのに。
どうして、こんなにも心に響くのだろう?
ドクン、ドクンと鼓動が速くなる。
最近見る夢が、あの男性の場面のみならず、私ではない誰かの視線になって、彼と過ごした日々、戦場を駆け抜け、刀を振るう場面など、段々と、その誰かの人生が生々しく自分に伝わっていた。
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りりむ(プロフ) - みんみさん» みんみさん、コメントありがとうございます!ついに煉獄さんが300億の男となりましたね!そんな煉獄さんの勢いに負けず、私もこの作品を素晴らしいものにできるように頑張ります!最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします! (2020年12月14日 16時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 初めまして^ - ^いつも楽しみに見させてもらってます!切なくて尊いお話に感動しています!!無理せずに頑張ってください♪ (2020年12月6日 21時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 菫さん» 菫さん、コメントありがとうございます!この作品も、読者の皆様に感動とキュンキュンを与えられるような作品にしたいと思います!最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします! (2020年12月4日 12時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - いつも楽しみにしてます!頑張って下さい(^^) (2020年12月2日 13時) (レス) id: 8bdaaad09a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりむ | 作成日時:2020年12月2日 13時