41 炭治郎前世 ページ40
那田蜘蛛山での任務の後、柱合会議で出会ったしのぶさんの屋敷、通称蝶屋敷で治療兼をしてもらい、カナヲやアオイさん達に能回復訓練をしていただく事となった俺と善逸と伊之助。
蝶屋敷に来てから暫くが経ったある日。
『精が出るね』
機能回復訓練中、ふと後ろの方で声がした。
善「ちょ、はあああああああ?!美人!ものすごく美人!!!」
伊「なんだてめえ!邪魔すんじゃねえ!」
クルッとその声がした方を向くと、一人の女性が立っていた。
善逸と伊之助がその人を見るや否や叫んだ。
俺達よりも少し年上だろうか?
優しく、落ち着いた匂いがする。
それに、どこか、柱合会議の時に出会った煉獄さんの匂いも、その人から微かにした。
ア「Aさん!」
どうしてここへ?と、アオイさんがAさんと呼ばれたその人の元へ駆け寄る。
『定期健診に来たら、しのぶちゃんに面白いものが見れるから、ここに行くように言われたの。確かにこれは面白そうだね』
後で蜜璃ちゃんにも教えてあげよう、とAさんはニコッと可愛らしくアオイさんに微笑んだ。
『。。。。。あ!もしかして、君が噂の溝口君?!』
鬼の妹を連れてるんだってね?と、急にAさんが俺の方へ駆け寄った。
炭「お、俺は竈門です!あの、妹が鬼という事は本当ですが。。。」
『竈門?。。。。。。。。。。あー!もう!杏寿郎ったら、人の話まともに聞かないんだから!』
ごめんね!と俺に手を合わせるAさん。
杏寿郎って確か、煉獄さんの名前だったような。
煉獄さんとあなたはどういう関係なんですか?と俺が聞こうとした時。
『じゃあ、私、これから任務だから。。。またね』
そう言い、フッと俺たちの前からAさんは消えた。
み、見えなかった。。。
彼女は相当凄い人なのでは?と、本能が、そう俺に語り掛けた。
暫くポカーンとしていた俺たちにアオイさんがAさんのことを教えてくれた。
階級は甲で、数年前に十二鬼月を倒している事。
柱ではないものの、その実力は柱に匹敵する事。
煉獄さんの幼馴染兼、煉獄さんと同じ、炎の呼吸の使い手である事。
しのぶさんと甘露寺さんと仲が良い事。
その話を聞き、俺たちは更に開いた口が塞がらなかった。
いつか任務でご一緒できる日が来るといいな。
そう思いながら、俺たちは再び機能回復訓練に励んだ。
320人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りりむ(プロフ) - みんみさん» みんみさん、コメントありがとうございます!ついに煉獄さんが300億の男となりましたね!そんな煉獄さんの勢いに負けず、私もこの作品を素晴らしいものにできるように頑張ります!最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします! (2020年12月14日 16時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 初めまして^ - ^いつも楽しみに見させてもらってます!切なくて尊いお話に感動しています!!無理せずに頑張ってください♪ (2020年12月6日 21時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 菫さん» 菫さん、コメントありがとうございます!この作品も、読者の皆様に感動とキュンキュンを与えられるような作品にしたいと思います!最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします! (2020年12月4日 12時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - いつも楽しみにしてます!頑張って下さい(^^) (2020年12月2日 13時) (レス) id: 8bdaaad09a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りりむ | 作成日時:2020年12月2日 13時