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宇「ちょい、お前!こっち来い!」

昼休み、担任の先生の元へ進路相談に行き、職員室を後にしようとした時、美術の教科担任の宇髄先生に手招きされた。

『どうかしました?』

宇髄先生の元へ行くと、まあ座れや、と、本日出張で不在の煉獄先生の席へ座らされた。

宇「。。。。。で?この状況でも何も思い出さないか?」

この状況?

思い出す?

周りに目をやると冨岡先生、不死川先生、伊黒先生、悲鳴嶼先生が私の方を見ていた。

『えっと。。。。何のことでしょうか?』

宇「お前、まじか?!本当に何も覚えてねえのか?!。。。俺らのことはまだしも、せめてあいつのことは。。。!」

宇髄先生がガっと私の肩を掴む。

覚えてない、とは、どういうことなのか?

あいつ、とは、誰のことなのか?

不「宇髄、その辺にしとけェ」

伊「そうだ。彼女が困っている」

不死川先生と伊黒先生にそう言われ、宇髄先生は、悪い、と、手を離した。

冨岡先生に、戻っていい、と言われ、失礼します、と立ち上がった時、宇髄先生に再びガっと腕を掴まれた。

宇「。。。。。なんで、こうなるんだろうな、お前らは。。。。。今世こそは、と思ってたんだが。。。。。」

いつも派手で、チャラチャラしてて、美術室をダイナマイトで破壊するような宇髄先生。

そんな先生がこんなに苦しそうな声で物事を語るのを私は初めて聞いた。

ゆっくりと宇髄先生が私から手を離し、私はその場を後にした。






−−−俺らのことはまだしも、せめてあいつのことは。。。!






あいつ、とは、誰のことなのだろうか?

そう考えた時、何故か、煉獄先生の顔が頭を過ぎった。

そして、先生と同時にあの夢の中の彼も。

風に揺れる、燃える炎のような綺麗な髪。

そして、あの日、あの時、ギュッと私のことを煉獄先生が抱きしめた時、何処か懐かしい感じを覚えたのと同時に、彼が生きているという事実が、私の胸を落ち着かせた。

37 宇髄前世→←35 杏寿郎前世



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りりむ(プロフ) - みんみさん» みんみさん、コメントありがとうございます!ついに煉獄さんが300億の男となりましたね!そんな煉獄さんの勢いに負けず、私もこの作品を素晴らしいものにできるように頑張ります!最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします! (2020年12月14日 16時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 初めまして^ - ^いつも楽しみに見させてもらってます!切なくて尊いお話に感動しています!!無理せずに頑張ってください♪ (2020年12月6日 21時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 菫さん» 菫さん、コメントありがとうございます!この作品も、読者の皆様に感動とキュンキュンを与えられるような作品にしたいと思います!最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします! (2020年12月4日 12時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみにしてます!頑張って下さい(^^) (2020年12月2日 13時) (レス) id: 8bdaaad09a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりむ | 作成日時:2020年12月2日 13時

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