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33 杏寿郎前世 ページ32

杏「ただいま戻りました!」

あの後、俺は柱合会議に参加し、柱の方々に挨拶を済ませたりした。

Aは、先に帰っているね、と、ものすごい勢いで屋敷を後にした。

千「兄上!おかえりなさい!そして、柱就任、誠におめでとうございます!」

『杏寿郎おかえり!改めて、おめでとう!凄い、凄いよ!』

玄関を開けるや否や、屋敷の奥から、千寿郎とAが俺を目掛け、飛びついてきた。

千「おなかすきましたでしょう?ささ、こっちへ!」

千寿郎とAに手を引かれ、俺は居間へ移動した。

杏「。。。。。よもや!!!凄い御馳走だな!!!」

卓袱台の上に並べられている夕餉は何時にも増して豪華で、どれも俺の好物ばかりだった。

千「先刻、姉上が息を切らして、凄い勢いで帰ってきて、兄上が柱になったことを知らせてくれたんです。鎹烏を飛ばせば良かったと思うのですが。。。」

『だって、走った方が速いから。それに千君には、私の口から直接言いたくて。。。』

えへへ、と、可愛らしい笑みを浮かべるA。

千「今日はお祝いだよ、と、姉上に言われ、2人で兄上の好物を作ってみたんです。と言っても、ほとんど姉上が1人で作られたんですけどね。お疲れの所、すみません」

『何言ってるの!私は何時だって元気だよ!それに、千君がいなかったら、杏寿郎が帰ってくるまでに料理を完成させられなかった。ありがとう!』

千寿郎の頭を優しくなでるA。

千寿郎も二へッと笑みを浮かべた。

杏「。。。。。すまない!少し待っていてくれ!父上に柱になったことを報告しに行ってくる!」

俺は居間を後にし、父上の寝室に向かった。

杏「父上!杏寿郎です!失礼します!」

スッと俺は父上の寝室の戸を開け、中へ入った。

父上は何も言わなかったが、俺は今日、柱になったことを、自分なりに懸命に伝えた。

きっと父上に、自分の想いが届くと信じて。

槇「柱になったからなんだ」

不意に放たれた、父からの言葉。

槇「くだらん。。。どうでもいい。。。どうせ大したものにはなれないんだ。俺もお前も」

ポカンとする俺に、父上は出て行けと言った。

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りりむ(プロフ) - みんみさん» みんみさん、コメントありがとうございます!ついに煉獄さんが300億の男となりましたね!そんな煉獄さんの勢いに負けず、私もこの作品を素晴らしいものにできるように頑張ります!最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします! (2020年12月14日 16時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 初めまして^ - ^いつも楽しみに見させてもらってます!切なくて尊いお話に感動しています!!無理せずに頑張ってください♪ (2020年12月6日 21時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 菫さん» 菫さん、コメントありがとうございます!この作品も、読者の皆様に感動とキュンキュンを与えられるような作品にしたいと思います!最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします! (2020年12月4日 12時) (レス) id: b70c779254 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみにしてます!頑張って下さい(^^) (2020年12月2日 13時) (レス) id: 8bdaaad09a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりむ | 作成日時:2020年12月2日 13時

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