【twst】巡る刻の中で3度目の①【リリア夢】 (ページ6)

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列が近づいてくると、少しずつわかってきた。
話には聞いていた。というか、兄のようだった人から聞いたことがある。

名門ナイトレイヴンカレッジ。
そこには、七つの寮があるのだと。
そして、魂の資質とやらで、場所が決められ、4年間を過ごすのだと。

その寮わけをしているのは、鏡に映った、燃える炎の中から顔を出している男。
……さすが、魔法学校だ、と思った。

聞こえてくる音。
はーつらびる、さばなくろ、おくたびねる、すかるびあ、ぽむひおーれ、いぐにはいど。
……駄目だ、聞き慣れない単語は上手く頭に入らない。

寮の名前なのだろう。

選定を受けた生徒はそれぞれの色の光を纏い、それぞれの宝石のついた鍵を持ったローブの人達に連れられ、また並ばされている。

そうして、わたしの番がやってきた。
赤、青、紫、オレンジ……。
……ラギにいは、どこだっただろうか。
一緒だといいな。

そうしてわたしは、鏡に映った男に言われる。

「汝の魂の形は……ディアソムニア！」

であそむに？
よくわからないが、黄緑色の光に包まれる。
……今までの列の人たちには、見なかった色だ。

「うむ、ようやくディアソムニアの出番じゃの。待ちくたびれたぞ。さあ、こちらへおいで、新入生よ」

近づいてきたのは、わたしよりも少し背が高いくらいの、笑顔の似合う人だった。